【e絵本】自由研究ネタにもなる優秀アプリ「なつやすみ」

 今回紹介するのは、そんな日々の幕開けを主人公と一緒に物語でたどるiPad対応アプリ「なつやすみ」。タナカ印刷より無料配信中。自由研究のネタにももってこいの、優秀なアプリである。

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なつやすみ
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 待ちに待った夏休みが、始まった。家族で遠出も楽しいけれど、昼間に家で過ごすひとときもまた、学校生活とはひと味違うワクワク感に溢れているものだ。

 今回紹介するのは、そんな日々の幕開けを主人公と一緒に物語でたどるiPad対応アプリ「なつやすみ」。タナカ印刷より無料配信中。

 終業式の日、主人公の女の子は、鍵盤ハーモニカや巾着袋をかかえて家路をたどり始める。するとそこに、妹が! 「お家にすごいのがあるの!」という彼女の言葉に、お姉ちゃんは「何だろう?」と考えながら道を歩く。

 ストーリー自体、「すごいの」は何なのかを読み手が最後まで考えながら読み進む、いわば“クイズ”。そして、それぞれのページにも必ず1か所、触れると動く箇所がしのばせてある。それを見つけると次のページに進めるという、お楽しみ満載の作品だ。

 さて、家に着いてお姉ちゃんが目にしたものとは……? ちょっとだけヒントを言うと、「誰もが子どもの頃、触って遊んだ植物」。おっと、ヒントを出しすぎたかな。クライマックスでは、この植物のイラストが登場し、タップして遊べる場面も。かなり正確な再現に、大人も目尻が下がるはずだ。

 ちなみに巻末には、作中に登場した動植物についての簡単な解説がつく。自由研究のネタにももってこいの、優秀なアプリである。

 なお8月中旬には、本アプリの続編で本作から2年後の夏休みを描く「なつのうみ」がリリースされる予定だ。
《てらしまちはる》

てらしまちはる

ワークショッププランナー/コラムニスト/絵本ワークショップ研究者。東京学芸大学個人研究員。2022年3月に単行本『非認知能力をはぐくむ絵本ガイド180』(秀和システム)を刊行。絵本とワークショップをライフワークとしている。アトリエ游主宰。

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