司法試験合格者8年ぶり1,700人超え…制度改革の傾向分析

 MS Career(エムエスキャリア)は、2023年11月8日に行われた2023年(令和5年)司法試験合格発表にあわせ、「試験制度改革による合格者数・合格率の傾向」を発表した。合格者数が前年度より378人増加した今年の司法試験について、合格者数と合格率の傾向などを分析している。

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令和5年司法試験結果
  • 令和5年司法試験結果
  • 受験資格の変更点
  • スケジュールの変更点
  • 司法試験合格率推移

 MS Career(エムエスキャリア)は、2023年11月8日に行われた2023年(令和5年)司法試験合格発表にあわせ、「試験制度改革による合格者数・合格率の傾向」を発表した。合格者数が前年度より378人増加した今年の司法試験について、合格者数と合格率の傾向などを分析している。

 11月8日に2023年司法試験の結果発表が行われた。受験資格やスケジュールが変更された2023年司法試験では、出願者数が4,165人と前年(2022年)よりも1.2倍ほど増加。管理部門・士業の転職やキャリアを支援するMS-Japanは、法科大学院修了生、司法試験受験生のキャリア支援に30年以上携わったノウハウをもとに「試験制度改革による合格者数・合格率の傾向」に関する調査を実施。合格者数・合格率がどう変動したのか分析した。

 2023年司法試験では、受験資格の緩和とスケジュールの約2か月後ろ倒しが行われた。これまでの受験資格者に加え、法科大学院“在籍中”でも、所定の条件を満たせば受験できるようになり、その結果、2023年の出願者は4,165人と前年の3,367人よりも798人増加した。

 2023年司法試験の合格者数は1,781人で、前年の1,403人から378人増。過去10年間では2015年、2014年試験についで3番目に多い合格者数となり、8年ぶりに合格者数が1,700人を突破した。

 近年、受験者数は年々減少傾向にある一方、対受験者合格率は上昇傾向にあったという。今回の司法試験制度改革によって、2023年司法試験においては、受験者数も3,928人となり前年から846人と大きく増加しつつ、最終合格率が前年度並みの45.3%をキープしている。直近は3年連続で合格率が40%を超えたことから、今後の合格率がどのように推移するのか、来年以降の試験結果にも注目が集まる。

 MS Careerは、今回の分析のほかにも「司法試験合格者の就活スケジュール」など、司法試験に係る調査結果をWebサイトに掲載している。

《畑山望》

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