
「幸せになってほしい」我が子が不登校になった時、不登校を経験した親の多くは、夢や希望を失ったかのような深い絶望感を抱くのではないでしょうか。
この時期、親ができる大切なことは、傷ついた子どもの心をしっかりと受け止めること。
私たちは「学校に行くことができればいいものではない」ということを伝え、子どもの心の健康を守るために、親が不登校期間中にできることがたくさんあることを伝えています。
2015年にNPO法人化してから今年で10年目。ひとりでも多くの方に不登校を理解していただき、不登校を来した子どもたちの未来を大丈夫にする活動を、同じ悩みを持つ仲間と一緒に進めてまいります。
私たちは、4月1日を夢を発信する日にしようとするApril Dreamに賛同しています。このプレスリリースは「NPO法人ファミリーコミュニケーション・ラボ」の夢です。
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不登校の現状について
2023年度の文科省の調査によると、小・中学校における不登校児童生徒数は346,482人(前年度299,048人)、高等学校においては68,770人(前年度60 ,575人)と過去最多となりました。
近年はこうした状況を踏まえ、行政や様々な機関の支援が増え、私達が活動しはじめた頃とは変わって選択の幅も広がり、様々な情報がたくさん出ています。また、文科省が「不登校は問題行動ではない」と明確にしてきたことで、不登校というハードルは少し低くなってきているのではとも思います。
しかし、不登校にはさまざまな原因や影響が複雑に絡まっていて、なかなか支援につながれていない、という現状もあります。そうしたなか、家庭での関りがとても重要だと考えています。
不登校のゴールは、復学?
子どもが不登校を来すと親は、とにかく学校へ戻したい、自分たちが歩んできた道に戻したい、と様々な情報を仕入れては子どもに働きかけ、一歩進んでは二歩下がりを繰り返すことも少なくないと思います。自分たちが経験したことのない道を進むこと、そして当たり前と思っていることを手放すことは、とても怖いことです。
しかし、果たして不登校のゴールは、学校に戻ることでしょうか?
当法人が大切にしていることは、学校に戻る事よりも不登校後の社会復帰であり、なにより子どもが自分らしく、楽しく、幸せに生きることが大切だと考えています。
そのためには、まず親である私たちが、子どものストレスを少なくし、子どもを元気にする関わりを知り、自分自身が安心することが必要です。ケアする側の気持ちが安定してこそ、子どもも安心して傷ついた心をしっかり休ませることができるのではないでしょうか。
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2024年度会員への記念品で作成した「みん語録4」より
子どもの心に寄り添う傾聴
当法人は「学習型親の会」という特徴があります。
その学習のひとつである「傾聴」では、相手の感情に興味を持って話を聴き、心の成長を促す話の聴き方を学びます。
しっかりと聴いてもらうと、自分でも気づかなかった感情に気づき、納得へとつながります。そして、自分を理解をし、モヤモヤすることが減り、心が安定していきます。
こうして、親が自身で傾聴の心地よさを体験し、子どもにもしてあげたいな、と多くの母親が真剣に学んでいます。
その他、時間、お金、距離感、コミュニケーションなど、子どもを元気にするための親の関わり方は多岐に渡るのですが、できるかな~どうかな~?と迷う方もいらっしゃいます。
しかし、学ぶというと 何か結果を出さないといけないとなりがちですが、癒しの場、楽しみの場、ほっとする場、自分を大切にする時間…と捉えてもらえると、何度も何度も積み重ねていくうちに、安心と学びが自然と身についていくものだと考えています。
⇒傾聴勉強会について
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法人化してから10年目
2025年は、会が発足してから17年、法人化してから10年目となります。
子どもが不登校になったママ4人からはじまり、現在は380人の仲間と共に活動をしています。
主に、オンラインを含む12会場で傾聴勉強会や交流会、セミナーを開催。
昨年は、ラジオやインターネットのテレビ局に出演する等、メディアに取り上げていただく機会もいただきました。
10周年となる全国大会「ファミスペ2025」は、2025年11月22日 大阪開催予定です。
不登校、引きこもりに近い状態からの就労支援、サポートについて、セミナーを計画中です。
お子さんの年齢が小さい場合、就労は遥か先のことでまだ思いが及ばない可能性もありますが、今からどんなことができるのだろうと、心の準備をしておくと安心と思います。ぜひ楽しみにしていてください。
そして、発足当初から関わった子どもたちは、最年長が35歳となり、みんなそれぞれの道を歩んでいます。
そして、その親たちも、自身の道を歩んでいます。
不登校期間中に学んだことは、自身の人生にも大きく影響し、辛いこともあったけれどプラスなこともたくさんあります。
ただ、親はいつまでたっても子どもが心配です。子どもが歩みだしても、手放しで安心しているわけではなく、それぞれで勉強して身につけた見守る姿勢の維持も頑張っています。
傾聴勉強会にも参加し、OGとして、渦中のママたちを支え、一緒に泣いたり笑ったりしています。
ぜひそんなOGの話も聞きにいらしていただけたらと思います。
私達はこれからも、子どもの未来を大丈夫にするために、親として何ができるのかを模索し続けます。
ファミラボからたくさんの方が幸せになりますように。
ファミラボのママたちの夢
当法人の活動は、ボランティアで支えています。お世話役は全員、不登校の悩みを持っている母親で、一時は子どもの将来を悲観したけれど、学びを通じてそれぞれの道を邁進しています。
そんなママたちの夢を紹介します。
■心理学の勉強をしてみたい。そして、筋肉ムキムキになりたい!
子どもの不登校をきっかけに、色々な本を読んだり、YouTubeを見たりするようになり、不登校の子の親子関係だけでなく、人の心理に興味が出てきて、もっと知りたいと思うように。そして、健康にも興味が出て、筋肉ムキムキになりたいと思うようになった。
■金額を気にせず、娘と一緒にあちこち旅行したり推し活したりしたい
娘の推しのグループのライブに付き添い参戦して以来、私もそのグループのファンに。ライブの前後にはメンバーが出たドラマの聖地巡礼もしたりしてとても楽しかったけれど、正直出費が痛い。お金のことを気にせず日本のあちこちのライブに参戦して、その前後に聖地巡礼したり観光したりして、娘とたくさん楽しい思い出を作りたい。
■庭をオープンガーデンにしたい
家の中に居るのが辛くて気分転換に庭作りを始めました。花や虫、鳥、季節の移り変わりに癒されるうちに、理想の庭を作るのが夢に。それを見てもらうオープンガーデンにしたい。
■全国の温泉ひとり旅をする!!
今は「ひとり」がなかなかできないので、日常から離れて一人ゆったりとしたい。
■子どもの頃~少女期に読んだ、世界の文学の舞台になった土地巡りの旅行をしたい!
本を読むことが好きで、本を読んでいると幸せ、本の世界に気持ちを救われたりすることも多かった子ども~青年期。大人になった今、一歩進んでその世界を自分の現実の中で捉えてみたい。ジェーンエア、嵐が丘、クリスティの小説の舞台、赤毛のアン、小さな家シリーズなどなど、夢は膨らみまくる。
■タイに行く!地元でロティサイマイを食べたい!(大好物なの)
娘が不登校になるまで問題のない人生だった、むしろ、幸せね、と言われる側だったけど、ファミラボに出会って勉強したら、ずーっと自分のすべてを押し込めて過ごしてきたことを知りました。
一方で、友人家族がそれぞれにやりたいことと夢を持って暮らしていて、ファミラボで学ぶ前は、ハチャメチャな家族だと思っていたけれど、実はそうした個人の自律が「生きる」ということなんだと気づきました。
だから、私もやりたいことやりたい!
■世界平和・世界から戦争と核兵器がなくなりますように
優しい気持ちで生きたい、世界中の人に平和に暮らしてほしい。
■推しに夢中になること
大好き・嬉しい・共に喜び・想い焦がれる人(物)がいたらいいなぁ。自分に素直になりたい。
■我が子の不登校に1人孤独に悩んでいるママにファミラボと繋がって欲しい
まさか、うちの子が不登校になるなんて!とパニックになりました。悲しみのどん底、ほんの少し残っていた気力を振り絞って、傾聴勉強会に参加したところ、お世話役さんの優しい笑顔と言葉掛けに、涙がポロポロと溢れてきました。ずっと今まで1人で頑張ってきたんだなぁ。そして、私は、ずっと緊張していたんだなぁと気づきました。
時を経て、今、お世話役として、当時の私の様に必要な人に届いて欲しいと思っています。
■息子がおじいちゃんになった時に「俺の人生いろいろあったけど、まあ楽しかったなあ。」と人生を振り返ることができるように、見守り最強の母になる!
中学生で不登校になった息子は、通信制高校を卒業し、この春大学生になります。これからも様々な挫折と経験を繰り返すだろうけれど、息子も私も人生を能動的に楽しめたらと思っています。
■「ドラえもんと暮らしたい。どこでもドアで好きな場所にいきたい、タケコプターで空をとびたい。」いつもこんな楽しいことでいっぱいの自分でいたい!
不登校で辛くて笑うことも少なかったけれど、やっとこういった空想の世界も持てるような心の隙間ができました。いつまでもニコニコと過ごしていたいです。
■ゲーム三昧で楽しいおばあちゃんになりたい
おばあちゃんになった時、あ~私の人生良かったなぁ、、、と満足しつつ、美味しいものを食べ、何も考えずに、楽しくゲームをやりまくりたい!(無課金毎回イベントコンプリート)
そのために、今は一生懸命生きる!
「April Dream」は、4月1日に企業がやがて叶えたい夢を発信する、 PR TIMESによるプロジェクトです。私たちはこの夢の実現を本気で目指しています。
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NPO法人ファミリーコミュニケーション・ラボ、通称「ファミラボ」は、不登校の正しい理解の普及と、不登校児童を持つ保護者を支援する、同じ立場の保護者たちによるピアサポートグループです。
学習型親の会として、不登校のその後、子ども達の未来を大丈夫にするために、不登校期間中に親ができることは何か、をみんなで一緒に学んだり、考えたりしています。
オンラインを含む12会場で、各会場1か月~2か月に1度程度、傾聴勉強会やお茶会、交流会を開催しています。
当法人の実績として、当法人会員で中学校3年時に不登校だった頃から継続的に参加されている63人の母親にインタビューしたところ、5年後時点で非就学・非就労の人は、3人(5%)という結果が出ました。
(※中学3年時不登校だった子の5年通過時点。非就学・非就労の割合は2割弱。
『不登校に関する実態調査』~平成18年度不登校生徒に関する追跡調査報告書~(平成26年7月9日)
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1349949.htm)
※2023年4月 第3回キラッと輝く!OSAKA 市民活動グランプリ 優秀賞 受賞
ホームページ:https://fami-lab.com/npo/
メール:familab.info@fami-lab.com
電話番号:07052611115
プレスリリース提供:PR TIMES