子持ち家庭の住宅購入、ローンは5〜10万が過半数

 リクルートの不動産、住宅サイト「SUUMO」は12月1日、初めて住宅を購入した人たちのお金や不安、満足度について調査した結果を発表した。今回は「子どもが小学生以上のファミリー」編。

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どんな住宅形態を買ったの?
  • どんな住宅形態を買ったの?
  • 世帯収入でみると(住宅形態)
  • 物件面積はどのくらい?
  • 購入価格はいくら?
  • 世帯年収でみると(購入金額)
  • 頭金はどのくらい?
  • 月々のローン返済はいくら?
  • きっかけはどうだった?
 リクルートの不動産・住宅サイト「SUUMO」は12月1日、初めて住宅を購入した人たちのお金や不安、満足度について調査した結果を発表した。今回は「子どもが小学生以上のファミリー」編。対象は2006年以降に居住目的で住宅を購入した人。関東1都3県、関西2府2県に住む、20歳〜49歳で購入時に第一子が小学生以上の子どもを持つ既婚男女。9月28日〜30日、インターネットによる調査で有効回答数は342名。

 発表によると、今回の住宅購入者の平均年齢は41.4歳で、40代と30代後半が多かったという。職業は49.7%が専業主婦(主夫)やパート、アルバイトなどで、共働きではない家庭が半数を占める。世帯年収は400万〜600万円未満が25.1%、600万円〜800万円未満が25.4%。子どもは2人が52.3%、1人が37.7%だった。

 購入した住宅形態別では、建売住宅、注文住宅、新築マンションの順だが、一戸建てが66.0%と多いようだ。また新築率は72.8%となっており、子どもが小学生以上の家庭では「新築で一戸建て」の条件で選ぶ場合が多いことがうかがえる。

 年収が400万円未満では、中古も含めてマンション購入率が77.4%と高く、400万円以上になると建売住宅や注文住宅の割合が増えている。年収1,000万円以上では、新築マンションが1位となっている。

 物件面積については、80〜100平米を中心に上下に広がっている。広いところでは120平米以上というのが19.4%となった。

 購入価格は4,000万円未満が49.4%と約半数。2,000万円未満と5,000万円以上は少なかった。平均だと2,000万円〜4,000万円の物件を買ったというのが多かったようだ。

 購入の頭金は、1,000万円未満が49.1%、1,000万円以上が34.5%と分かれている。頭金をどうやって払ったかについて複数回答で聞いてみたところ、「貯金」が91.3%、「親からの援助」が37.8%となっており、頭金の額は貯金や援助の有無によって変わってくると言えそうだ。

 月々のローン返済額は5万円〜10万円というのが過半数で、10万円〜15万円未満の人を入れると81.9%が15万円以内と堅実な金額を設定していると言える結果となった。

 住宅を買うきっかけとして、第1位には「家賃がもったいない」という現実的な回答が41.5%にも上ったが、「子どもの成長により、現在の住まいに限界を感じたから」とか「子どものために環境のいい場所に」という理由もそれぞれ4割近くあった。小学生、中学生の子どもの成長を考えての決断が大きな理由となっていることがわかる。

 ローンの返済や生活費への影響、環境の変化への対応など、住宅購入の不安要素はさまざまあったようだが、振り返ってみるとそれらの不安は64.9%の人がほぼ解消されたとしている。

 住宅購入の際に重視したことは、価格はもちろんのこと、「間取り、部屋数」「環境の良さ」等の住みやすさに加え「耐久性、構造」があり、長く住めることも基準に選んでいるようだ。また、子どものために検討したこととしては「転校しないですむ場所選び」が54.1%で1位、「小学校、中学校、高校の場所」が36.1%でこれに続いた。

 子どものために、自然が近くにあることを検討した人が38.6%いた一方、あきらめたことでは「広い庭がある」「敷地面積が広いこと」「最寄り駅からの時間」などとなっている。しかし、割合的には比較的低く、8割近くの人が多少の妥協をしながらも希望に近い住宅を手に入れたといえるようだ。
《前田 有香》

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