文部科学省、「放射線量等分布マップ拡大サイト」を公開

 文部科学省は10月18日、福島第一原子力発電所の事故による放射線の影響を調べた複数の調査結果をまとめて表示する「放射線量等分布マップ拡大サイト」を公開した。

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放射線量等分布マップ拡大サイト
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 文部科学省は10月18日、福島第一原子力発電所の事故による放射線の影響を調べた複数の調査結果をまとめて表示する「放射線量等分布マップ拡大サイト」を公開した。

 同サイトは、福島第一原子力発電所から放出された放射性物質の影響を詳細に確認することを目的に、これまで同省で実施してきたさまざまなモニタリング結果をもとに作成されたもの。国土地理院の「電子国土webシステム」を利用した「電子国土版」と、PDF形式の地図をダウンロードして見る「PDF版」のそれぞれが用意されている。

 「放射線量等分布マップ」では、地表面に沈着した放射性物質による住民の健康や環境への影響を確認するため、福島第一原発から80km圏内では2km四方で1箇所、80km〜100km圏内とこの圏外の福島県では10km四方で1箇所の割合で、空間線量率の測定と表層5cmの土壌調査を行った結果をマップ上に示している。

 「放射線量等分布マップ(走行サーベイマップ)」では、福島第一原発からおよそ100km圏内の国道や県道を、放射線検出器を搭載した車両を走行させながら連続的に空間線量率を測定した結果をマップ上に示している。

 「航空機モニタリングマップ」は、高感度の大型の放射線検出器を搭載した航空機により、地表面から1m高さの空間線量率と地表面への放射性物質の沈着状況を測定し、マップ上に示したもの。

 電子国土版では、これら測定結果を切り替えながら表示させたり、小学校と中学校の所在地を示すアイコンを表示させることもできるようになっている。
《田崎 恭子》

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