千葉県教育庁東葛飾教育事務所は、学校での不祥事を防止するためのリーフレットを作成し、7月18日公表した。「一つの不祥事で多くの教職員の努力や取組みがダメになってしまいます。」と警告し、教員向けに事例集から学べるワークシートを提供している。 リーフレットでは、教員の怠慢などから子どもや保護者からの不信感が募り、学級崩壊を招くといった悪循環に陥っていないか警鐘を鳴らしている。教員と子どもと保護者が「信頼」でつながる授業を目指そうと提唱する。 ワークシートでは、3つの体罰事例と個人情報漏洩に関する事例、飲酒運転事例、わいせつ・セクハラ事例、不適切な指導事例を挙げ、教員が指導について考えるきっかけ作りとし、校内の研修会などで活用できるようになっている。 一例を紹介すると、体罰事例では、子ども同士のけんかの仲裁で教員の体罰が発生してしまったケースについて、対応や予防策などを考えて書き込めるワークシートとなっており、回答例として解説が付いている。 教員が一人で課題を抱えるのではなく、学年主任や生徒指導主任に事情を伝え、学校全体の指導体制で、子どもの指導や保護者への連絡にあたることが重要という。