その年のアカデミー賞を占う前哨戦とも言われるゴールデン・グローブ賞。1月14日(現地時間)、遂に本年度の受賞結果が発表され、日本でも大ヒットを記録している『レ・ミゼラブル』が主演男優賞と助演女優賞を含む3部門で受賞を果たす快挙となった。長年愛され、記録的なロングラン・ヒットを続ける伝説のミュージカル舞台を映画化した『レ・ミゼラブル』。主演男優賞のヒュー・ジャックマンと、助演女優賞のアン・ハサウェイはこれまでも過去にノミネートには名が挙がっていたものの、惜しくも受賞を逃してきたが今回、本作で念願の初受賞となった。さらに、激戦となった作品賞でもミュージカル/コメディ部門を『レ・ミゼラブル』が制し、2月に発表される第85回アカデミー賞に一気に王手をかけた形となった。また、作品賞ドラマ部門と監督賞では、今回ダニエル・デイ=ルイスが主演男優賞(ドラマ部門)を制したスティーヴン・スピルバーグ監督の『リンカーン』やクエンティン・タランティーノ監督の『ジャンゴ 繋がれざる者』など巨匠と呼ばれる名監督たちが群雄割拠する中で、『アルゴ』のベン・アフレックが2部門にて見事受賞を果たした。注目を集めた主演女優賞では、ドラマ部門に、ウサマ・ビンラディンの追走劇を描き、アメリカ上院情報特別委員会の調査を受けている問題作『ゼロ・ダーク・サーティ』ジェシカ・チャステインが、そしてミュージカル/コメディ部門に、若手ながら確かな実力で各国の映画祭を賑わせた『世界にひとつのプレイブック』のジェニファー・ローレンスが、それぞれ栄冠に輝く結果となった。賞レースもアカデミー賞の結果発表を残すのみ。果たして、最後にはどんなドラマが待ち受けているのだろうか?第70回ゴールデン・グローブ賞 受賞結果一覧最優秀作品賞・ドラマ部門『アルゴ』最優秀作品賞・ミュージカル/コメディ部門『レ・ミゼラブル』最優秀主演男優賞・ドラマ部門ダニエル・デイ=ルイス(『リンカーン』)最優秀主演男優賞・ミュージカル/コメディ部門ヒュー・ジャックマン(『レ・ミゼラブル』)最優秀主演女優賞・ドラマ部門ジェシカ・チャステイン(『ゼロ・ダーク・サーティ』)最優秀主演女優賞・ミュージカル/コメディ部門ジェニファー・ローレンス(『世界にひとつのプレイブック』)最優秀助演男優賞クリストフ・ヴァルツ(『ジャンゴ 繋がれざる者』)最優秀助演女優賞アン・ハサウェイ(『レ・ミゼラブル』)最優秀アニメーション賞『メリダとおそろしの森』最優秀監督賞ベン・アフレック(『アルゴ』)最優秀外国語映画賞『愛、アムール』最優秀脚本賞クエンティン・タランティーノ(『ジャンゴ 繋がれざる者』)最優秀主題歌賞『007 スカイフォール』最優秀作曲賞マイケル・ダナ(『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』)