中高一貫校の志望校選びのポイントとして、大学合格実績をあげる保護者は多い。入学時の偏差値に比べて、大学合格実績が高い、いわゆる「お得な学校」はどこだろうか。学校の面倒見の良さとあわせて見ていきたい。 大学通信が、2013年に首都圏の316塾の塾長・教室長を対象に調査した結果によると、入学時の偏差値に比べて、大学合格実績が高い学校トップ10は以下のとおりとなっている。1 京華(東京・男子)※2 青稜(東京・共学)3 世田谷学園(東京・男子)4 巣鴨(東京・男子)4 帝京大(東京・共学)※6 桐光学園(神奈川・共学)※7 逗子開成(神奈川・男子)8 常総学院 (茨城・共学)9 桐蔭学園(神奈川・共学)10 城北(東京・男子)※ 大学通信 常務取締役 情報調査・編集部ゼネラルマネージャーの安田賢治氏によると、2013年の東京大学合格者数で、世田谷学園は12人、逗子開成は過去最高の14人が合格するなど、難関大学への合格実績をあげているという。いずれも入学偏差値で上位校とされる学校ではあるが、それ以上に高い合格実績をあげているということだろう。 一方、面倒見が良い学校は以下のとおりだ。1 京華(東京・男子)※2 帝京大(東京・共学)※3 城北(東京・男子)※4 桐光学園(神奈川・共学)※5 神奈川学園(神奈川・女子)6 三輪田学園(東京・女子)7 八雲学園(東京・女子)8 北豊島(東京・女子)9 明法(東京・男子)10 足立学園(東京・男子) 上記2つのランキングの相関を見ていくと、面倒見が良い学校のトップ4校(※)はいずれも、お得な学校であることがわかる。安田氏は、「保護者は、手取り足取りの面倒見の良さよりも、自立を促すような面倒見の良さに注目し、学校選びをするようになってきている」と説明する。入学時にはきめ細やかな指導をしながらも、卒業時には自立できる生徒を育てることで、入学時偏差値以上の大学合格実績をあげる学校があるという。 このデータは、大学通信が2014年度入試に向け、2013年に調査したもの。首都圏の316塾の塾長・教室長が選んだ各々5校を、上位から5~1ポイントで評価・集計し、ランキングを算出している。