【高校野球2016夏】記者が選ぶ注目の投手10人

野球の花形である投手は毎年多くのドラマを作り上げてきている。近年では、ダルビッシュ有や松坂大輔、斎藤佑樹などが熱い戦いを繰り広げ、その記憶は何年たっても色褪せない。

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甲子園球場
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野球の花形である投手は毎年多くのドラマを作り上げてきている。近年では、ダルビッシュ有や松坂大輔、斎藤佑樹などが熱い戦いを繰り広げ、その記憶は何年たっても色褪せない。

今回は今年の夏の主役になるであろう、10の選手を挙げた

1.横浜・藤平尚真

今年の春先に、自身最速の152キロをマーク。1年の夏から、ベンチ入りし、同年の秋の新チームから、背番号1を背負う。

渡辺元智終身名誉監督からは「力は涌井よりも上」と評価されている。打撃の方でも、クリーンナップを任されるなど、投打ともに評価が大きい。

今年の夏は、ドラフトに選出されるため「自分のために投げたい」と吹っ切れている。





2.履正社・寺島成輝


ボーイズ時代は、日本代表のエースとして活躍し、世界一になった、高校No.1左腕。

昨年夏の大阪大会では、大阪桐蔭相手に投げ切るも、5四死球5失点と悔しい内容に終わり、甲子園を逃した。

今年は「大阪桐蔭を倒して絶対に甲子園」と意気込み、昨年の借りを返し、チームを4期ぶりの甲子園の舞台へ、連れて行く。






3.東邦・藤嶋健人


1年生の時から、甲子園のマウンドに上がり、堂々と投げる姿は、同校のOBである、坂本佳一氏を彷彿させ「バンビ二世」と注目を浴びる。

昨年夏は、愛知大会の準決勝で、中京大中京に敗れ、甲子園出場を逃した。

その後新チームになってからは、主将そして4番を任せられると、チームを明治神宮大会へと導く活躍を見せた。

エース、4番そして主将と、一人で3役をこなす選手。





4.創志学園・高田萌生


松坂大輔(ソフトバンク)を真似た投球フォームから「松坂二世」と言われ、140キロ台後半を連発できる選手。

2年生の時には、自身最速の150キロをマークし、その速球とカーブ、スライダーが武器。

昨年夏の岡山大会決勝では、終盤にスタミナ切れをし、悔し涙を流した。

今年の夏は、その経験を踏まえて、省エネ投法を心がけ、そして甲子園初デビューを目指す。



5.東海大相模・北村朋也

昨年夏にチームを全国制覇に導いた小笠原慎之介(中日)、吉田凌投手(オリックス)のダブルエースが抜け、一気にチームを引っ張る役割に。すると永遠のライバルである横浜高校に、昨年の秋、そして今年の春と、神奈川大会で、いずれも準々決勝で敗れ、2度も敗戦投手となった。今年の夏は、人一倍打倒横浜に燃え、甲子園に戻ることだけを考える。



6.花咲徳栄・高橋昂也

最速145キロのストレートと、落差の大きいフォークを武器に、三振を取る投球スタイル。2年生春の東海大仰星との試合で15奪三振、ノーヒットノーランを達成。昨年夏は、中継ぎとして活躍し、チームをベスト8進出に貢献した。今年は腰の痛みを訴え、春季関東大会の登板を回避していたが、体調はすでに万全。今年はエースとしてチームを引っ張る。



7.桐光学園・中川颯

1年生の夏から、着実に実績を積み重ね、投げては、最速130キロの技巧派ピッチャーで、打っては逆方向に本塁打を放つ、二刀流のサブマリン。渡辺俊介投手(元ロッテ)を参考にし、中学生の時に、アンダースローに転向した。今年、チームを “守り勝つ”から攻撃的なスタイルへと変貌させ、3歳年上の先輩である、憧れの松井裕樹投手(楽天)が立った、甲子園の舞台を目指す。



8.大阪桐蔭・高山優希

昨年の秋の新チームから、背番号1を背負う、最速150キロの剛腕左腕。180センチの長身から投げ下される、角度ある直球と、縦横無尽に曲がる、変化球で相手を打ち取り、日本とフィリピンのハーフで、ポテンシャルは十分な選手。今年春のセンバツでは、腰痛に悩まされ、思うような投球ができず、チームは2回戦敗退。その雪辱を夏の大会で晴らす。



9.都城・山本由伸

高校入学後に投手の練習を本格的に始め、1年生大会で16奪三振を記録。昨年夏の宮崎大会では、ベスト8に終わり、甲子園出場経験はまだない。2年生の秋に完全試合(五回参考)を成し遂げており、同じ速球派右腕で高田萌生選手とは同郷であり、ライバル関係にある。名前の由伸の由来は、父親が巨人ファンから来ている。



10.智弁学園・村上頌樹

今年春のセンバツで、5試合すべて投げきり、自責点はわずか2。決勝戦では、サヨナラの二塁打を放ち、チームを初の全国制覇に導いた。1年の秋から主戦級として活躍。173センチと小柄ながらも、伸びのある直球を持ち味とし、三振を取る投球スタイルで、最後まで投げ切るスタミナを持つ。今年の夏は、何としてでも甲子園に出場し、春夏連覇の期待がかかる。

今年のピッチャーは三振が取れる選手が多く、打撃面でも期待できる選手も多い。大谷翔平投手(日本ハム)のように、プロで二刀流を披露する、投手が現れるかもしれない。

2016年夏の高校野球、注目の投手10人

《荒井隆一@CycleStyle》

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