幼稚園教諭の就職者が多い大学ランキング2022

　大学通信は2023年1月27日、「幼稚園教諭の就職者が多い大学ランキング」を発表した。5位は京都女子大学（京都）、4位は鎌倉女子大学（神奈川）、3位は聖徳大学（千葉）。2位と1位は大学通信のWebサイトより確認できる。

　このランキングは、大学通信が、全国743大学（医科・歯科の単科大等を除く）に2022年春の就職状況を調査し、558大学から得た回答をもとに作成したもの。就職者数には臨任・非常勤を含む。

　8位は神戸親和女子大学（2023年4月に神戸親和大学として共学化）で36人。2022年4月に名称変更した教育学部児童教育学科の「小学校教育プラスコース」「幼児教育・保育コース」の2コースで、幼稚園教諭一種免許の取得を目指すことができる。複数の免許・資格を取得することで、自己の可能性を広げるカリキュラムが特徴。また、2023年4月に男女共学となり、「主体的な実践力学修」プログラムを開始。共学化に合わせて、教育方針や教育内容も改革する。新たにスタートした「SHINWA実践教育プログラム」では、ICTを活用した教育を体験できる子どもメンタープロジェクトや、企業と協働して取り組む課題解決型プロジェクト等を展開する。

　7位は目白大学で37人。幼稚園教諭一種免許は、人間学部子ども教育学科で取得が可能。同学科は、実習中心のカリキュラムと、子供の遊びを豊かにするための表現を磨く多様な授業・行事が特徴となっている。1年次の「基礎実習指導」では、2年次以降の実習に備えた基礎的な力を養うという。教員や現場の先生による実習記録・指導案の書き方指導の他、視聴覚教材を活用したさまざまな遊びを学習。さらに施設見学を行うことで、実習への意識を高める。また、2年次に取り組む「学科特別行事」は、台本や装飾、衣装、音楽、ダンス等を学生が手作りで行うオリジナル劇で、毎年500人以上の子供や保護者に披露している。

　6位は金城学院大学で38人。人間科学部現代子ども学科の「幼稚園教員・保育士養成コース」「小学校・中学校（英語）教員養成コース」の2コースで、幼稚園教諭一種免許の取得を目指すことができる。コース選択は2年次。1年次に自分の適性や進路を見極めてから決めることができる。2023年からは、「子ども社会」「子どもと生活」「子どもと絵本」「子どもと運動遊び」等、10分野から自分がなりたい先生像をイメージし、必要な授業を選択する「金城子ども教育プログラム」がスタート。さらに、正規の実習に加えて教職・保育インターンシップも科目化する等、学外での多様な現場での実習が多く用意されている。

　5位は京都女子大学で47人。幼稚園教諭一種免許の取得ができるのは、発達教育学部の教育学科・教育学専攻と児童学科。教員養成において100年以上の伝統を持ち、教育学のさまざまな理論のもと、多角的な実習・実践が充実している。教育学科・教育学専攻では、附属校（園）が併設されている特性を生かし、1年次から多様な教育現場での実習を経験する。児童学科では、2年次～4年次に保育所、児童施設、幼稚園での実習を段階的に実施している。いずれの学科も少人数のゼミが特色の一つで、講義や実習で学んだ知識や経験をゼミでの専門的な学びにつなげることで、子供への理解を深め、保育の実践力を高めるという。

　大学通信のWebサイトではこの他、上記の学校の大学の教育の特徴のほか、ランキング1、2位の学校についても同様にランキング結果に結びついた分析を含め紹介している。