5月病の症状、6割以上が「やる気の低下」改善策は?

 カバヤ食品は、小中学生の保護者を対象に「5月病に関する調査」を実施し、2023年4月21日、その結果を公開した。大人も子供も5月病の症状の最多は「やる気が起きない」という症状であった。

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自分が5月病だと感じた症状は?
  • 自分が5月病だと感じた症状は?
  • 子供が5月病だと感じた症状は?
  • 自分の5月病を改善するために行ったこと
  • 行った対象法それぞれの効果
  • 子供の5月病を改善するために行ったこと
  • 行った対象法それぞれの効果(子供)
  • 子供のやる気を引き出すことに日頃から苦労しているか
  • 1年間で子供のやる気が最も下がるのは何月?

 カバヤ食品は、小中学生の保護者を対象に「5月病に関する調査」を実施し、2023年4月21日、その結果を公開した。大人も子供も5月病の症状の最多は「やる気が起きない」という症状であった。また、半数近くの保護者は、時期に関係なく日頃から子供のやる気を引き出すことに苦労していることも明らかになった。

 「5月病に関する調査」は、2023年3月24日から27日、小中学生の子供を持つ保護者を対象に、Webアンケートで実施した。有効回答数は300人。「5月病」は、5月の連休明け頃から、多くの人々が悩まされる原因不明の不調のこと。

 その5月病になった経験がある大人と子供それぞれに「5月病だと感じた症状」について尋ねたところ、最多は「やる気が起きない(大人63.0%、子供60.4%)」となった。ついで、「何かをするのが億劫になる(大人51.9%、子供38.5%)」「ネガティブ思考になる(大人41.7%、子供38.5%)」と続く。

 5月病を改善するために大人が行ったこととして、1位は「気分転換に外出る(51.2%)」で、2位「趣味等好きなことをする(40.2%)」、3位「美味しいものを食べる(37.8%)」となった。また、上位3つの対処法に関しては、いずれも「効果がかなりあった」という回答が4割を超えており、大きな効果を感じた人が多かったことがわかった。

 子供の5月病を改善するために保護者が行ったこととして、1位は「いつもより優しく接する(52.2%)」で、2位「改善するのを待つ(40.3%)」、同率3位「気分転換に外へ連れ出す」と「やりたいことや好きなことをさせる」(37.3%)となった。上位2つの対処法の効果は比較的低い一方、同率3位の「気分転換に外へ連れ出す」「やりたいことや好きなことをさせる」は大人同様、効果を感じた人が多かったようだ。

 脳研究者の池谷裕二氏によると、じっと待っているだけでは、やる気は引き出せない。「やる気」は自ら迎えに行く必要があるのだという。子供が継続して何かを行う場合は、「ユニフォームに着替える/サッカー教室に向かう」「おやつを食べる/宿題をする」等、保護者がきっかけとなる行動を設定し、それを繰り返し行うことで、きっかけとなる行動を起こすだけで、習慣的に自ら動くことができるようになるという。また、やる気や集中力を持続するためには、脳のエネルギー源となる「ぶどう糖」が適しているという。

 また、「日頃 子供のやる気を引き出すことに苦労しているか」という質問に対して、46.3%が「はい」を選択、さらに、「子供のやる気が下がっていると感じるのは何月か」という質問に対し、56.0%は「時期は関係ない」と回答している。5月に限らず、保護者は年間を通して子供のやる気を引き出すことに苦労していることがわかった。

 カバヤ食品では、「やる気チャージタブレッツ」特設ページにて、親子で役立てられる「やる気」に関する情報、「池谷教授のコラム」等、日常生活でやる気を引き出すための情報を公開している。

《中川和佳》

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