医系専門予備校として合格実績No.1(「医学部予備校ナビ」調べ/2020年度入試 合格者1,213名)、全国に27校を展開する医系専門予備校メディカルラボは、終了したばかりの2021年度入試についての動向速報を発表しました。コロナ禍で受験を迎えたこと、大学入試改革初年度という2つの大きなことが受験生を直撃した今年度の入試。近年、減少を続けていた国公立大学医学部(前期日程)の志願者数は、わずかながら増加に転じました。また、私立大学においても地方在住の受験生が、コロナウイルス感染が拡大していた東京でしか試験を実施していない医学部の受験を避けるなど、2021年度はとても特殊な状況下での入試となりました。

ー2021年度 国公立大学医学部入試の動向ー
全体の医学部志願者数は、前年をわずかに上回りました。今年の共通テストの出願は、前年よりも約2.2万人も減少しています。そのことを考えると、国公立大学の医学部人気は復活したといえるでしょう。地区ごとに見ると以下のようになりました。
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前年比で下回ったのは、北海道、東北、北陸、九州でした。関東や近畿、東海など大都市圏の受験生が、コロナ禍において、地元から遠い地区の大学の受験を敬遠したのではないかと推測されます。最も増加が大きかった四国ですが、今年度から香川大学と愛媛大学が後期日程を廃止したことで、前期定員が両大学で35名も増えたことが影響して、志願者数増につながったと考えられます。
ー2021年度 私立大学医学部入試の動向ー
3/1現在で私立大学全31大学中、18大学が志願者数を公表しています。判明している大学の志願者数と動向は以下の通りです。(一部抜粋)
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■志願者数が減少した大学の特徴
志願者数が減少した大学の特徴は、次の通りです。
1.2020年度よりも、他大学との1次試験の重複数が増加
2.1次試験が大学の所在する都府県のみで実施
東京医科大学は、1次試験の重複数が増加して、東京のみで実施。関東の大学は、2次試験まで考慮をすると、地方の人が受験を取りやめるケースが多かったと推測されます。
■志願者数が増加した大学の特徴
全体の志願者数は前年比94%で減少しましたが、増加した大学もあります。増加した大学の特徴は2つあります。
1.2020年度よりも、他大学との1次試験の重複数が減少
2.1次試験を大学所在の都府県以外の複数会場設定
東北医科薬科大学は、1次試験が単独実施になり、全国4都道府県で1次試験を実施しました。獨協医科大学は、1次試験を2日程で設定しました。国際医療福祉大学も1次試験を全国4都府県で実施。日本大学のN方式も、全国20都道府県で実施しました。
今年はコロナ禍の特殊な状況下での入試でしたが、国公立大学で数年ぶりに志願者数が増加するなど、医学部人気の復活の兆しが見えています。
詳しい情報は、メディカルラボが運営する医学部受験専門サイト「医学部受験ラボ」内の、医学部受験のスペシャリスト山本雄三が伝授するブログ「医学部受験道」に掲載しております。
▼「2021年度医学部入試の動向[速報版]~国公立大学編~」
https://www.igakubujuken.jp/blog/2021igakubu-info-2021-03-02
▼「2021年度医学部入試の動向[速報版]~私立大学編~」
https://www.igakubujuken.jp/blog/2021igakubu-info-2021-03-02-0
プレスリリース提供:PR TIMES