株式会社高橋書店(本社:東京都豊島区、代表取締役:高橋秀雄)は、2023年5月1日(月)に、『いっしょに楽しむ おはなしのえほん 動物たちとまなぶ20話』(大野寿子監修、税込1,650円)を全国の書店・オンラインストアで発売します。
本書は『いっしょに楽しむ おはなしのえほん こどもに伝えたい20話』(2021年発刊)のシリーズ第2弾です。前作同様0歳から6歳の子どもとその保護者を対象読者とし、読み聞かせをするための本、有名な昔話がまとまった本、絵が多く子どもが興味を持てる本を探している方に向けて作られました。
動物たちが主人公のおはなしから、「強く、優しく、素直に生きる」ことを子どもたちが学んでいける一冊です。

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「強く、優しく、素直に生きてほしい」。動物たちからのメッセージがこめられた20のおはなし
本書は、イソップ寓話、グリム童話、日本の昔話などから、動物が主人公のおはなしを20話厳選した読み聞かせの絵本です。
どこかユーモラスでちょっぴり皮肉めいた「動物のおはなし」の世界は、まるで小さな人間社会のよう。ありのままの自分を認め、友だちや自分との付き合い方を学ぶために必要なメッセージが込められています。そこに描かれる動物たちのふるまいから、子どもたちは人間関係を学んでいくことができます。
ネットなどで動画作品が簡単に視聴できる今、絵本はある場面を切り取った絵とゆるやかに進行するストーリーが文字で記されているだけなので、一見すると退屈に思えるかもしれません。しかしながら、静止した絵と進行するストーリーの間に生じる「ギャップ」を頭の中で補うことで「想像力」が育っていくのです。見えないところがあるからこそ、もっと知りたいと想像を重ねていくことが、より子どもたちを夢中にさせ、考える力を育んでいきます。
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読み聞かせをもっと楽しく。おんどくのテクニックがつかみやすい工夫もいっぱい
おはなしを読み聞かせるときに大切なリズ
ム。昔話では、ふたりの登場人物が同じ行動をくり返したり、同じエピソードがくり返されたりして独特のリズムを生み出します。さらに、七五調のリズム、詩行のような歌や調べ、オノマトペ(擬音語・擬態語)のくり返しなど、本書のおはなしは日本語の読み聞かせのときに大切な要素もふんだんに盛り込んでいます。
また、おんどくのテクニックがつかみやすいよう、適切なタイミングで改行し、強調して読みたい言葉を太字にしています。太字の前で一拍置いたり、太字を読むときに声色を変えたりすると、より読み聞かせを楽しめます。
おはなしの最初に 「おうちの方へ」コーナーを設け、おはなしの豆知識が記されています。視野が広がり、大人も楽しめる内容になっています。
また、おはなしの最後には「ふりかえってみよう」コーナーを設け、読んだ後に、子どもとおはなしをふり返り、理解度を一緒に確認することができます。子どもにとって、思ったことを自分の言葉にするトレーニングとなり、伝える力が身に付きます。
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監修者紹介
監修者:大野寿子(おおのひさこ)
東洋大学文学部教授。博士(文学)。グリム童話・伝承文学・ドイツ文学研究者。
福岡県出身。2004年九州大学大学院文学研究科独文学専攻博士後期課程修了。愛知教育大学専任講師、東洋大学文学部日本文学文化学科准教授を経て、2017年4月に同学部国際文化コミュニケーション学科教授就任。グリム兄弟の業績を主に文献学的立場から考察。グリム童話における森、魔女、異界研究、ドイツ少数民族ソルブの民話研究、絵本の挿絵研究などを手がける。第43回ドイツ語学文学振興会奨励賞受賞(2003年)。挿絵展「ヨーロッパのメルヒェン世界―グリム童話と挿絵の黄金時代―」(2015年)、挿絵展「花と妖精のヨーロッパ―挿絵が誘う〈もうひとつの世界〉」(2016年)を監修(東洋大学井上円了記念博物館)。公開講座、特別授業等も各地で開催。
本文構成
第1章 それぞれの価値観をみとめよう
ネズミのよめ入り、キツネとツル、いなかのネズミととかいのネズミ
第2章 多角的視野を持とう
すっぱいぶどう、ネズミのかいぎ、しおをはこぶロバ、にくをくわえた犬、オオカミと七ひきの子ヤギ
第3章 いじわるや身勝手はやめよう
いなばの白ウサギ、サルとカニ、カチカチ山、オオカミとキツネ
第4章 機転や知恵を発揮しよう
ウサギのいえ、十二支のはじまり(日本・中国)、サルの生きぎも、ぶんぶくちゃがま
第5章 それぞれの長所や役割を見つけよう
みにくいアヒルの子、ライオンとネズミ、ながぐつをはいたネコ、タヌキの糸車
書誌情報
『いっしょに楽しむ おはなしのえほん 動物たちとまなぶ20話』
価格1,650円(税込)/体裁:AB判、144ページ/ISBN:978-4-471-10399-6
監修者:大野寿子 文:ささきあり、長井理佳、早野美智代、飯野由希代
プレスリリース提供:PR TIMES