重厚さが加わった フィットHV、実燃費性能で強い プリウス…御堀直嗣

ホンダ『フィットハイブリッド(HV)』の登場で、HVはついに150万円台に突入した。だが、フィットの本質的価値は、基本車種の「1.3G」で十分に満足でき、そして10・15モード燃費も24.5km/リットルの実力を備えている。だから、あえてフィットでHVを選ぶ必要は必ずしもない。

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ホンダ『フィットハイブリッド(HV)』の登場で、HVはついに150万円台に突入した。だが、フィットの本質的価値は、基本車種の「1.3G」で十分に満足でき、そして10・15モード燃費も24.5km/リットルの実力を備えている。だから、あえてフィットでHVを選ぶ必要は必ずしもない。

とはいえ、フィットHVにはこのクルマならではの魅力があるのも事実だ。エンジンをできるだけ低回転で使うため静粛性に優れ、また1.3Gに比べ120kgも車両重量が重いことにより、走りに重厚さが感じられる。これらのことから、フィットHVからは小さな高級車の趣が感じられるのだ。

今後、様々な車種でハイブリッドカーが登場してくる可能性がある。そのとき、エンジン車との価格差や燃費性能の差を考え、必ずしもハイブリッドカーを選ぶ必要があるかどうかは、判断は異なってくるだろう。日産『マーチ』は、ハイブリッドにしなくてもアイドリングストップを装備することで、26km/リットルを実現している。そして価格は、フィット1.3Gとほぼ同じなのである。

かたやトヨタ『プリウス』は、比較するには車格が異なるが、燃費性能でフィットHVを圧倒している。私は現在プリウス「L」に乗っており、高速道路主体の使い方ではあるが、給油と給油間の平均燃費で28.8km/リットルを記録し、先日は30km/リットルに乗せた。

燃費性能を最優先してHVを選ぶなら、プリウスくらい徹底したクルマでないと、“安価だから”というだけでは期待外れになるかもしれない。
《御堀直嗣@レスポンス》

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