9月に開幕するフランクフルトモーターショー11。地元ドイツの大学が、意欲的なEVコンセプトを出品する。このコンセプトカーは、ミュンヘン工科大学が手がけた『MUTE』。3ドアハッチバックボディに2シーターという成り立ちは、EVシティコミューターという印象だ。MUTEのハイライトは、その軽量構造。ボディの単体重量は400kgで、バッテリーを含めても500kgに過ぎない。開発を主導した同大学のMarkus Lienkamp教授は、「軽さはEVにとって非常に重要」と話す。モーターは最大出力22ps。必要最小限のパワーは後輪へと送られ、0-60km/h加速6.8秒、最高速120km/hのパフォーマンスを発揮する。二次電池は蓄電容量10kWhのリチウムイオンバッテリー。タイヤは走行抵抗を減らすため、115/70R16という極細サイズを履く。ミュンヘン工科大学は、MUTEのコンピューターによるレンダリング画像を公表。実車は、9月13日に開幕するフランクフルトモーターショー11で披露するとしている。