文部科学省、医学部入学定員の増員計画

 文部科学省は10月20日、平成24年度医学部入学定員の増員計画について発表した。平成24年度については、22年度、23年度と同様の枠組みで増員を認めるとしている。

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これまでの経緯
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 文部科学省は10月20日、平成24年度医学部入学定員の増員計画について発表した。

 医師の養成についてはこれまで、昭和57年と平成9年の閣議決定により、医学部の入学定員を7,625人まで抑制していた経緯があった。その後、近年の医師不足に対応するため、平成20年度より入学定員を増員している。

 平成20年度については、医師不足が深刻な10県と医師養成総数が少ない2県などで計168人の増員。平成21年度は、全都道府県で計693名を増員し、過去最大程度の水準となり、平成22年度は計360名、平成23年度は77名の増員を図り、平成23年度までに8,923人まで増員している。

 平成24年度については、平成22年6月18日に閣議決定された「新成長戦略」などをふまえ、大学や都道府県の意向を確認しつつ、22年度、23年度と同様の枠組みで、地域の医師確保などの観点から、「地域医療への従事を条件とした奨学金、選抜枠の設定(地域枠)を行う大学の入学定員の増員」「複数大学の連携により研究医養成の拠点を形成する大学の入学定員の増員」「歯学部入学定員を減員する大学についての医学部入学定員の増員」の3つの枠組みで増員を認めるとしている。

 増員期間は、平成31年度までの8年間としており、それ以降は、その時点の医師養成数の将来見通しなどを踏まえて判断するとしている。
《田崎 恭子》

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