東大は世界13位に後退…論文の引用動向から見る研究機関ランキング

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 米トムソン・ロイターは、論文の引用動向による研究機関ランキングをまとめ、東京大学が国内総合1位を獲得したことを発表した。研究機関の世界ランキングで見ると、東大は前年の11位から13位に後退しており、同社は、日本以外の国での論文数増加が影響したと分析している。

 同社は、4月12日に世界で最も注目を集めた研究者と、2011年の世界最多引用論文の調査結果を発表しており、日本人2名が世界のトップ10にランクインした。今回の発表は、同じデーターをもとに、研究機関別にデーターを抽出・再集計し、論文の総被引用数順に並べたもの。

 その結果、国内の研究機関総合ランキングに大きな変動はなく、第1位の東大に、京大、阪大、科学技術復興機構、東北大が続いた。この5機関は、世界ランキングでも4,518機関中100位以内に入っており、東大の13位を筆頭に、京大が33位、阪大40位、科学技術復興機構が66位、東北大が67位という結果になった。前年に比べ、全体的に順位は下げたものの、各研究機関が発表した論文数、被引用数は増加している。そのため、世界各国での論文数増加が、順位後退に影響したのではないかと分析されている。

 研究分野別ランキングを見ると、材料科学で国内第1位の東北大が世界で第3位にランクインしたほか、物質・材料研究機構も世界で第5位、産業技術総合研究所が同6位と、国内の研究機関が多数トップ10入り。物理学でも国内第1位の東大が世界で第2位、東北大が第10位に入ったほか、化学でも京大と東大がそれぞれ第4位と第5位にランクインした。結果、総合的な世界順位では後退したものの、日本のお家芸といわれる材料化学、物理学、化学などの分野では、国内の研究機関が発表する論文の影響力が強いことがわかった。

 世界基準のランキングは多数存在し、大学ランキングや評判ランキングなどといった概要的なものも多い。その一方で、論文の引用動向から見るランキングは、世界中の専門家が日本の研究機関をどのように評価しているかが明確になることが特徴。世界中の専門研究者が評価したランキングと同調査をとらえると、今後の進路や進学先を検討する学生にとっても重宝されるべき情報なのではないだろうか。
《湯浅大資》

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