リカちゃん人形遊びが子どもの発達を育てる…研究プロジェクトが中間報告

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 タカラトミーと東京学芸大こども未来研究所は8月8日、リカちゃん人形を使った「女児のごっこ遊びへの参与観察調査」の中間報告を発表した。リカちゃん人形によるごっこ遊びが、自他認識や言語習得、社会性などの能力獲得につながっていることが明らかになった。

 同社と同研究所が3月に発足した共同研究プロジェクト「リカちゃん ごっこ遊びラボ」が実施。一人遊び、親子、子ども同士など、異なる条件下で女児にリカちゃん人形によるごっこ遊びをしてもらい、その様子を専門家が観察した。また、母親へのインタビューを通して「リカちゃん遊び」に対する意識を分析し、観察場面以外での実態を把握した。

 調査では、リカちゃん人形を使ったごっこ遊びによる効果として、「自己認識・他者認識能力」「他者との関係性構築能力・社会性」「なりたい自分像・将来像」の獲得が検証されたという。具体的には、「リカちゃん遊び」が子どもの発達段階に応じた能力の獲得に効果をもたらし、言語習得も促進させている。社会の基本的ルールを覚え、自分をコントロールすることも学んでいる。夢と現実が重なる中で人形の世界に憧れを抱き、理想の自分像を形成することを助けているとしている。

 また、「リカちゃん遊び特有の行動特性」として、幅広い年齢の子どもがシチュエーションや発達の段階に応じて遊び方を広げている様子が見てとれたことから、「リカちゃん遊びは、砂場遊びのような基本的な遊びと同様、幅の広いものだということが分かった」という。

 このほか、「なりきり遊び」「役割遊び」など、すべての過程で大人の参加も重要であることが分かった。大人が言葉を介在させることが、子どもたちのイメージの世界と現実世界をつなぐ役割を担っているという。

 同プロジェクトでは今後、東京圏と福岡における小学校高学年・中学生女子に対する振り返り調査を実施。今回の調査結果と合わせてより詳しい分析・考察を行い、11月に最終報告する予定だ。
《奥山直美》

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