TOEIC 600点を目指すユーザーの苦手英単語・熟語の1位は「cautious 慎重な」、2位は「push for 〜を得ようと努める」、3位は「live up to 〜に応える、沿う」。トップ10のうち半分以上を占めているのが句動詞。句動詞の習得が困難な理由は、知っている単語が邪魔をするからだという。
例えば3位の「live up to」という句動詞は、まず始めに「live」の意味を考えようとしてしまう。「live」という単独の動詞から意味を引き出そうとすると「〜に応える、沿う」という答えにはとてもたどり着けない。もう1つの傾向として、形容詞と副詞が多いのも特徴。名詞や動詞と違い、もっぱらその役割が「修飾」である形容詞と副詞は、単独で覚えることが難しいという。TOEICは、単に英単語の意味を答えるテストではないため、単独では覚えにくい句動詞、形容詞、副詞は文脈の中でその活用法を学ぶ必要があるという。。
また、TOEIC 800点を目指すユーザーの苦手英単語・熟語のトップは、1位「pull off 〜を成し遂げる、成功する」、2位「pass up (機会など)を見送る、逃す」、3位「straighten out 〜を解決する」。やはり、句動詞が苦手といえるが、動詞のレベルは比較的高くなっている。しかし英単語は、その難易度が上がれば上がるほど意味が限られる。苦手リストに挙がっている「entail」、「reap」、「solicit」などは、語彙レベルは高いが、それほど多くの意味を持たない。これらは、日常生活で見聞きする機会が少ないので、習得にある程度の時間がかかる傾向だという。
TOEIC 600点を目指すユーザーの苦手英単語・熟語トップ10 1 cautious 慎重な 2 push for 〜を得ようと努める 3 live up to 〜に応える、沿う 4 go over 〜をよく検討する 5 turn up 姿を現す 6 closely 厳密に、しっかりと 7 perceive 知覚する 8 come up with 〜を思いつく、考え出す 9 possibly もしかしたら 10 set out 出発する
TOEIC 800点を目指すユーザーの苦手英単語・熟語トップ10 1 pull off 〜を成し遂げる、成功する 2 pass up (機会など)を見送る、逃す 3 straighten out 〜を解決する 4 work out (方法、規則など)を練る、〜を解決する 5 discretion 思慮深さ、慎重さ 6 entail 伴う、必要とする 7 get down to 〜に取り掛かる 8 reap 利益を得る、報いを受ける 9 solicit 勧誘する、求める 10 sort out 〜を処理する、解決する
《水野こずえ》