文部科学省は8日、2010年統計の日本人海外留学者数、2012年度外国人留学生在籍状況を発表した。2010年に海外留学した日本人は、前年より1,863人(3.1%)減の58,060人で、6年連続の減少となった。 日本人の海外留学者数は、OECD(経済協力開発機構)などの2010年統計をもとに集計。毎年減少傾向を続けており、2004年のピーク時と比べ、2010年は約25,000人の減少となった。留学先は、米国がもっとも多く21,290人、次いで中国が16,808人、英国が3,851人だった。 一方、日本学生支援機構の調査によると、日本の大学などに在籍する外国人留学生は、2012年5月1日現在、前年より319人(0.2%)少ない137,756人。2011年の調査では、東日本大震災の影響で前年比3,699人(2.6%)減少したが、減少幅は緩和傾向にある。 出身国・地域別では、中国が最多の86,324人、次いで韓国が16,651人、台湾4,617人と続き、アジアからの留学生が9割以上を占めている。都道府県別で外国人留学生が多いのは、東京で43,500人。東京を含めた関東地区で、半数近くの留学生を受け入れている。