ジブリ新作「風立ちぬ」主人公にアニメクリエーターの庵野秀明監督

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庵野秀明が声優を務める主人公・堀越二郎/『風立ちぬ』 -(C) 2013 二馬力・GNDHDDTK
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  • アフレコ収録に挑む庵野秀明
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スタジオジブリの宮崎駿監督が5年ぶりに手がけた最新作『風立ちぬ』。このほど、本作の主人公のボイスキャストを、アニメクリエーターとして知られる庵野秀明“監督”が務めるという驚きのキャスティングが明らかとなった。

本作で描かれるのは、青年技師・堀越二郎の物語。主人公のモデルとなったのは、戦時下に活躍した零戦を設計した二郎と、同時代を生きた文学者・堀辰雄。この2人の人生を融合させ、技師としての生き方や薄幸の少女・菜穂子との出会いを描き出す。

1984年公開の『風の谷のナウシカ』で巨神兵シーンを描いて以来、宮崎監督を師と仰ぐ庵野さん。そんな経緯があってか、今回の異例のキャスティングは、主人公は「早口である」「滑舌がよい」「凛としている」という宮崎監督のイメージから、プロデューサーの鈴木敏夫が庵野さんの名前を候補に挙げたことがきっかけだったのだとか。

これまでにもアニメーション作品「アベノ橋魔法・商店街」で声優を務めたり、松尾スズキ監督作『恋の門』や蜷川実花の『さくらん』など実写映画の世界ではカメオ出演ながら様々な作品に参加してきた。

しかし、“庵野秀明”の名で主演俳優として表舞台に立つことは今回が初めて。『風立ちぬ』での今回の挑戦に、庵野さんは「“まぁ無理だろう”と思いましたが、無理とはいえ宮さん(宮崎監督)からぜひにということでしたし、まずはオーディションをして本当にいけるかどうか確認してみようということになりました。オーディションが終わると、しばらく見たことないくらいニコニコと満面の笑みの宮さんに「やって」と言われまして、“これはやるしかないんだろうな”と思ったのが正直なところです。ダメだったときは、僕を選んだ鈴木さんと宮さんが悪いんです(笑)」と半ば開き直りにも似たコメントだ。

しかし、4月中旬から始まったアフレコ収録では「難しい…」を連発しながらも、宮崎監督から「うまくやろうとしなくていい。いい声だからでなく、存在感で選んだのだから、それを出さなくてはならない」とアドバイスを受け、動きのあるシーンでは実際に体を動かしながら収録に挑む気合い姿勢を見せていたそうだ。

そんな一方で、「いまの中で使えるものがあると思います」と自分でOKを出してしまうなど、やはり本職の“監督”としての顔もチラリ。宮崎監督は「監督が2人いるみたいでややこしいな」と苦笑していたそうだ。

アフレコを終えた庵野さんからは、「もともと宮さんにオーディションで言われたのが『寡黙な男でセリフはそんなにないから』ということで。それを信じて引き受けたのですが、絵コンテ見たらびっくりですよ。ずっとしゃべりっぱなしだし、歌はあるわ、フランス語もドイツ語もあるわで、完全に『だまされた!』って感じです(笑)。でも、アフレコ2日目くらいから、宮崎さんがニコニコと、とても喜んでいる様子で。それだけでよかったなと思います」と収録当時をふり返る。

さらに、自身が演じた役・堀越二郎については、「この映画の中に出てくる堀越二郎さんと僕自身が共通するのは“夢を形にしていく”仕事をしているところだと思います。そこはすごく分かるし、自分の実生活にも通じるところがあります。素の自分のままアフレコをやったところを宮さんが喜んでいたので、やっぱりそうなんだなと。アニメや映画を作るということと飛行機を作るということは、作るものは違えども、夢を形にすることは同じ仕事なのだと強く思いますね」。

本年は宮崎駿監督(『風立ちぬ』)と高畑勲監督(『かぐや姫の物語』)というスタジオジブリが誇る二大監督の作品が同年公開される奇跡の年。そこに、ジブリ映画の原点である『風の谷のナウシカ』を知る庵野秀明さんが加わるという更なる奇跡が重なり、まさに2013年は“ジブリイヤー”となりそうだ。
『風立ちぬ』は7月20日(土)より、全国東宝系にて公開。

ジブリ新作『風立ちぬ』主人公に“監督”庵野秀明! 宮崎駿に「だまされた!」

《text:cinemacafe.net》

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