世界学術大学ランキング発表…物理で東大7位、化学で京大9位

 上海交通大学の世界一流大学研究センターが2013年の「世界大学学術ランキング(ARWU)」を8月15日に発表した。総合第1位は、11年連続となるハーバード大学で、東京大学が1つ順位を下げ21位になった。そのほか京都大学が26位、大阪大学が85位などとなった。

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世界大学学術ランキング 2013、ARWU調査
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 上海交通大学の世界一流大学研究センターが2013年の「世界大学学術ランキング(ARWU)」を8月15日に発表した。総合第1位は、11年連続となるハーバード大学で、東京大学が1つ順位を下げ21位になった。そのほか京都大学が26位、大阪大学が85位などとなった。

 2003年に始まった同ランキングは、英国の高等教育専門週刊誌が公表する「THE世界大学ランキング」と英国の大学評価機関が公表する「QS世界大学ランキング」に並ぶ主要大学ランキングのひとつで、理工系学部のみで大学を評価することで注目を集めている。また、日本の大学の評価が下がる要因のひとつである大学の国際性が評価指標とならないため、他社の大学ランキングに比べ日本の大学の評価が高い傾向にある。

 ARWUが評価指標としているのは、ノーベル賞やフィールズ賞を受賞した卒業生や教員の数、論文の被引用率が高い研究者の数、ネイチャー誌とサイエンス誌に発表された論文数、被引用論文数など。評価されるのは、研究機関としての貢献度であり、大学での教育面は評価対象となっていない。

 総合第1位になったハーバード大学に続いたのは、前年に引き続きスタンフォード大学、3位がカリフォルニア大学バークレー校、4位にMIT、5位がケンブリッジ大学となった。米国・英国の大学が上位を占めたが、英語圏以外の大学で評価が高かったのは、20位のチューリッヒ工科大学(スイス)と21位の東大だった。

 学部別にみると、前年に引き続き物理で東大が7位にランクイン、化学でも京大が9位に入った。そのほか、数学、コンピューターサイエンス、経済のトップ10に日本の大学はランクインしなかったが、前年に続き日本における物理と化学の研究に対する評価が高いようだ。
《湯浅大資》

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