【文科省】食物アレルギーの児童・生徒が2004年から1.7倍増…12/17下村大臣会見

 下村博文文部科学大臣は12月17日の定例記者会見で「苦難を乗り越えた先にある夢見た未来をつかもう」留学支援PVを作成、食物アレルギーをもつ児童・生徒、2004年から1.7倍増したことなどについて発言した。

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下村文部科学大臣定例記者会見のようす
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 下村博文文部科学大臣は12月17日の定例記者会見で「苦難を乗り越えた先にある夢見た未来をつかもう」留学支援PVを作成、食物アレルギーをもつ児童・生徒が2004年から1.7倍増したことなどについて発言した。

◆12月17日のテーマ
「苦難を乗り越えた先にある夢見た未来をつかもう」留学支援PVを作成(2:24~)
食物アレルギーをもつ児童・生徒、2004年から1.7倍増(7:56~)
※()内に動画の再生時間を記した

・「苦難を乗り越えた先にある夢見た未来をつかもう」トビタテ!留学JAPANがPVを作成
 大志ある日本の若者が海外留学をはじめとして新しいチャレンジに自ら一歩を踏み出す機運を醸成することを目的として留学促進キャンペーン「トビタテ!留学JAPAN」を実施している。

 12月15日に早稲田大学にて開催された「第1回Go Global Japan Expo」において、ローソン・新浪社長、元メジャーリーガー・小宮山氏から若いうちからの海外挑戦の意義についての講演、またAKB48が留学応援ソング「トビタテ!フォーチュンクッキー」を初披露するなど若者の海外留学を応援した。大臣によるグローバル人材の育成、留学の重要性についての講演があり、設置された文科省ブースには550人以上の訪問があるなど関心の高さがうかがえた。

 「トビタテ!留学JAPAN」では滝川クリステル、太田雄貴、野口聡一によるプロモーションビデオを作成、「海外という舞台に旅立つ昔の自分に送るメッセージ」を収録している。それぞれがひとりひとりの思いとエピソード、そして自分に訪れた困難や苦難を乗り越えた先に、夢見ていた自分の未来があるというメッセージを熱く語っており、「文科省としては極めて優れた作品と自負している」と述べた。

 このプロモーションビデオはホームページ、羽田空港、各大学での放映に加え、JAL、ANAの協力により2014年1月1日より各社の国内線・国際線の全路線において機内放送を開始することとなり、若者の留学を積極的に後押しする。「この機会にぜひ多くの方々に見ていただき留学への関心を深めてもらいたい。」と述べた。

 文科省では意欲と能力のある若者全員に留学の機会を与えるために官民が協力した新たな留学支援制度を現在検討している。

・食物アレルギーをもつ児童・生徒、2004年から1.7倍増
 12月16日に発表された「学校生活における健康管理に関する調査中間報告」によると食物アレルギー症状を有する児童・生徒の割合が全体の4.5%に上り、前回調査時の2004年から約1.7倍に増加したことが明らかになった。現在文科省としては有識者会議において再発防止のための検討を進めており、この調査報告も踏まえ今年度中に報告を取りまとめる方針だ。

 また、昨年12月に調布市において女子児童が食物アレルギーにより亡くなった事故から12月20日で1年を迎えるにあたり、「このような事故が二度と起こらないよう再発防止策の検討を図りたい」と述べた。

《田邊良恵》

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