ブラジル公文、教室開設から36年で学習者数が16万人突破

 日本公文教育研究会は1月16日、ブラジル公文の学習者数が16万人を突破したと発表した。ブラジル公文は1977年、サンパウロに同国初の教室を開設。80年代後半から現地の子どもたち向けの本格的な普及をスタートさせた。

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サンパウロ州パカエンブの公文式教室で学ぶ子どもたち
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 日本公文教育研究会は1月16日、ブラジル公文の学習者数が16万人を突破したと発表した。

 ブラジル公文は1977年、サンパウロに同国初の教室を開設。1980年には現地法人を設立し、80年代後半から現地の子どもたち向けの本格的な普及をスタートさせた。教室開設から36年目にあたる2013年5月、ブラジルでの学習者数が16万人を超えたという。

 ブラジルの公文式教室では、他国と比較して大人の学習者の割合が高いことが特徴。ブラジル公文全体の英語学習者の3分の1以上、数学習者の約1割を社会人が占める。大人が公文に通う背景には経済発展の中、所得格差が大きくなっているというブラジルの社会状況が関係している。現地担当者によると、中学卒業後に働き、その間に勉強して大学へ行き、より高い給料の企業に就職することも多いという。

 近年、ブラジル公文が特に力を入れているのが、教室での指導力を高める働きかけ。研修等を通じて、教室をサポートする社員の力量を高め、教室指導者には直接の学びの機会を数多く提供している。公文では、教室を増やしていくこと以上に、今ある一つ一つの教室の質を着実に高めていくことが、学習者数の増加につながっているとみている。

 ブラジル公文の喜多川直也社長は「夢は公文式を通じて、ブラジルの将来を担う人材を育成し、国の発展に大きく貢献していくこと」と語り、教室の質の向上をともなった持続可能な発展を意識し、2016年度中には学習者数20万を突破すると予測している。
《水野こずえ》

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