子どもの難関突破力は小学校就学前の遊ばせ方にあり

教育・受験 その他

とても意識的に取り組んでいたこと
  • とても意識的に取り組んでいたこと
  • 毎日一緒にしていたこと
  • 遊ばせ方の違い
  • 子育て傾向分析
  • 就学前の遊びを通じて身につけた力
  • 小学校時代の育ち方
  • 熱中体験の有無
  • 一生懸命さの持続性と伸長力
 プレイフルラーニング~幼児の「遊びと学び」プロジェクトは1月20日、「子どもの難関突破経験と子育ての実態に関する調査」を発表した。調査結果より、大学受験や資格試験などの難関を突破する力や夢を実現する力と、就学前の遊ばせ方には相関関係があることが明らかになった。

 同調査は、20歳代の社会人の子どもを持つ親1,040名(難関突破経験者の親316名、難関突破未経験者の親724名)を対象にインターネット調査を実施。高い学習意欲で大学受験や資格試験などの狭き門を突破したり、憧れの職業に就いたり、何らかの分野で活躍するなど努力を実らせた「難関突破経験者」の親の子育ての実態について調査し、難関突破経験のない子どもの子育てとの差異について検証した。なお、同調査における難関とは、難関大学突破、または難関資格取得、難関職業への就職、スポーツ・芸術・文化領域での活躍を指す。

 就学前の子どもの子育てで「とても意識して取り組んだ」こととして、「思いっきり遊ばせること」が「難関突破経験を持つ子どもの親(以下、難関突破経験者)」35.8%、「難関突破経験を持たない子どもの親(以下、難関突破未経験者)」23.1%と、差が大きくなっている。また「遊びの時間を子どもと共に過ごすこと」や「子どもの趣味や好きなことに集中して取り組ませること」でも大きな差がみられた。さらに「毎日一緒にしていたこと」で、差が大きかったのは「一緒に遊ぶ」、「絵本の読み聞かせをする」だった。難関突破や夢実現の原動力と、就学前の親の関わり遊びが関係しており、難関突破経験者の親ほど遊びを重視している。

 「就学前の子どもの遊ばせ方」について、難関突破経験者は「遊びに対する子どもの自発性を大事にした」(28.8%)、「子どもの思いや意欲を大切にして遊ばせるようにした」(29.7%)を「よく当てはまる」と答えるなど、子どもに遊びの主導権を渡す項目で難関突破未経験者と比べて高かった。また、難関突破経験者の64.2%が、子ども自身が考える余地を与えるような援助的なサポートをする「共有型」である一方、難関突破未経験者の55.3%が大人目線で介入し子どもに指示を与えてしまう「強制型」の子育てスタイルであることがわかった。

 「就学前の遊びを通じて身につけた力」について、難関突破経験者が5つの指標すべてで難関突破未経験者を上回っており、特に「集中力」は21.3ポイントも高い結果となった。就学後の小学校の子どもの姿を聞く設問では、難関突破経験者は「我慢や感情の抑制ができる子」(34.5%)、「失敗してもくじけず、それを糧に再挑戦する意欲があった」(20.9%)、「勉強しなさい、と言わなくても自分で勉強に取り組んでいた」(16.8%)となり、感情コントロールができ、学習意欲も高い小学校時代の姿勢が浮き彫りとなった。就学前の遊びが「集中力」「学びに向かう姿勢」「学習意欲」を高めていると思われる。

 「就学前の時期に時間を忘れて夢中になるコトやモノはあったか」という設問に対して、難関突破経験者は「たくさんあった」26.3%と、難関突破未経験者を10ポイント上回った。就学後も「それなりに成績もよかったが、勉強ばかりしていたわけでもなかった」(37.3%)と難関突破未経験者よりもスコアが高くなっている。また「学生時代(小学校~高校時代)、勉強以外のクラブ活動にどのくらい一生懸命取り組んでいたか」という設問に対しても、難関突破経験者は「とても一生懸命」率が高く、難関突破未経験者は高校で大きく減少している。このことから就学前の熱中体験が、子どもの意欲やがんばりぬく姿勢を育み、難関突破に繋がったのではないかと、プロジェクトメンバーの内田伸子先生は考察している。
《工藤めぐみ》

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