文科省、新たな海外留学支援制度を創設…2月末募集開始

 文部科学省と日本学生支援機構は、企業等と連携して、新たな海外留学支援制度を創設し、海外留学を目指す学生を募集する。2月末頃に募集を開始し、選考の後、6月末頃に採用決定する予定。採用予定人数は300人。

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各国における海外留学の状況
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 文部科学省と日本学生支援機構は、企業等と連携して、新たな海外留学支援制度を創設し、海外留学を目指す学生を募集する。2月末頃に募集を開始し、選考の後、6月末頃に採用決定する予定。採用予定人数は300人。

 少子化、社会のグローバル化が進展する中、グローバル人材の育成は、国力の増進を図る上で必要不可欠となっている。しかし、日本人の海外留学は、2004年の約83,000人から2010年には約58,000人にまで減少している。今まさにこれを食い止め、増加させる手立てを講じていく必要があるとし、政府は企業や大学等と協力して、日本人の海外留学促進に取り組む。

 2020年までに留学生倍増を目標に、大学生は6万人から12万人、高校生は3万人から6万人へ増やし、「世界で活躍できる人材」の育成を目指す。奨学金として、平成26年度予定額は88億円を計上(平成25年度予算は54億円)。企業の求める人材像をふまえ学生を選定し、国家戦略や企業ニーズに基づいたテーマの留学を実施するため、奨学金は国費よりも高い金額で支援するという。

 新たな海外留学支援制度の募集対象は、大学院生、大学生、短大生、高等専門学校生、専修学校生。応募要件は、日本国籍を有する者または日本の永住を許可されている者で、日本学生支援機構の第二種奨学金の家計基準を満たす者(成績要件は設定しない予定)。奨学金は、月額12~20万円(留学先地域により異なる)。学費は上限30万円程度の範囲で支給する。採用人数は300人(予定)。留学期間は、事前研修受講後(平成26年8月を目途)から平成27年3月31日までの間に留学が開始されるもので、留学期間が原則1か月~1年以内(3か月以上推奨)のもの。

 募集・選考スケジュールは、2月末頃に募集を開始し、4月上旬頃に募集締切、4月中旬頃~5月に書類選考、6月頃に面接選考を行い、6月末頃に採用決定する予定。応募は各大学を通じて行う。
《工藤めぐみ》

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