第71回学童歯みがき大会、日本と世界8か国から約6万6千名の小学生が参加

 ライオン、ライオン歯科衛生研究所、日本学校歯科医会、東京都学校保健会は、2014年6月4日に日本全国とアジアの小学生を対象に、歯と口の健康維持・向上、健康意識を育てることを目的とした「第71回学童歯みがき大会」を開催した。

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インターネットを介して、日本とアジアの小学校と会場が一体に
  • インターネットを介して、日本とアジアの小学校と会場が一体に
  • クイズなどを通して、歯と口の健康について、楽しく学ぶ小学生たち
  • 今大会について語るライオン歯科衛生研究所の稲葉卓部長
 ライオン、ライオン歯科衛生研究所、日本学校歯科医会、東京都学校保健会は、文部科学省などの後援を受け、「歯と口の健康週間(6月4日~10日)」に合わせて6月4日に、「第71回学童歯みがき大会」を開催した。東京都千代田区の歯科医師会館を配信会場とし、インターネットによるライブ中継を通じて日本全国と世界8つの国と地域から66,100名の小学生が参加。会場にも首都圏の小学校から約80名の児童が参加した。

◆タイ、ベトナム、中国、香港、台湾、韓国、フィリピン、シンガポールからも参加

 今年は、日本国内の1,146校にくわえ、初参加の台湾のほかタイ、ベトナム、中国、香港、韓国、フィリピン、シンガポールの海外8か国の16校を含む1,162校、66,100名の国内外の小学生が参加する、大規模な教育イベントとなった。

◆歯ぐきの役割や大切さ、歯間清掃の重要性を理解

 大会のメインコンテンツとなる「歯と口の健康教室」では、明海大学 学長 安井利一先生監修のもと「みるぞ!みがくぞ!つくるぞ元気!」をテーマに、歯ぐきの役割や大切さについて参加児童の興味をひきつつ、しっかり理解できるようなさまざまな工夫がされていた。カラダや歯と口の健康に関わる項目を自分で確認しながら進める「健康生活チェック」のコーナーや、オリジナルのうちわを使った歯ぐきに関するクイズなど、楽しみながら歯と口の健康について学習していた。「歯のみがき方ステップアップ講座」では、予防歯科のポイント「歯垢を残さず落とす」を実践するため、ハブラシに加えてデンタルフロスの使用講座も実施。参加児童たちはハブラシとデンタルフロスの使い方を学び、自分の健康は自分で守るという意識をもって熱心に取り組んでいた。なかなか知る機会の少ない「歯ぐき」のことや、毎日の歯みがきをしっかりできる方法などを楽しく学ぶことができ、貴重な経験となったのではないだろうか。

◆健康な歯と歯ぐきで、よく噛んでおいしく食べて丈夫な身体を

 今大会を終えて、ライオン歯科衛生研究所・口腔保健部部長の稲葉卓氏は「本年度は大会のメインコンテンツとなる『歯と口の健康教室』で、小学生にとって日頃気にとめることが少ない『歯ぐき』を取り上げました。『みるぞ!みがくぞ!つくるぞ元気!』をテーマに、歯ぐきの健康について理解を深め、健康な歯と歯ぐきを保つための歯みがきの方法やデンタルフロスの使い方を学んでもらいました。また、歯ぐきの観察実習等を通して、歯肉炎になりそうな時に出る歯ぐきからのサインにいち早く気付いてきちんと歯みがきをするなど、自らが行なう健康行動の大切さを伝えました。この歯みがき大会で学んだことを実行して、健康な歯と歯ぐきを守る習慣をつけていただき、よく噛んでおいしく食べて、丈夫な身体を創っていって欲しいと思います」と語った。

 日本と世界8か国地域の小学生がインターネットで結ばれ、歯と口の健康について一緒に学んだ「第71回学童歯みがき大会」。大会は回を重ねるごとに参加国・参加学校が増えており、学校での健康教育行事として定着してきている。口腔衛生教育という世界共通の取り組みを、インターネットを介してグローバルに発信するという、この国際化社会において大変意義のある大会であったといえるだろう。
《編集部》

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