【高校野球2014夏】2日目の結果と3日目の見どころ、大垣日大は逆転本塁打で勝利

 大会1日目の好天とは一転、雨のため試合開始が30分遅れた甲子園だが、今日も球児たちのハツラツとしたプレーが光った。大会2日目の結果と、3日目(13日)の見どころを紹介する。

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 大会1日目の好天とは一転、雨のため試合開始が30分遅れた甲子園だが、今日も球児たちのハツラツとしたプレーが光った。大会2日目の結果と、3日目(13日)の見どころを紹介する。

【第1試合】
東邦(愛知)11-3日南学園(宮崎)
 好投手を擁する両チームだけに投手戦が予想されたが、東邦が1回に先制点を挙げると、その後も溝口選手の2点本塁打など、随所に追加点を奪い試合の主導権を握った。日南学園はファーストストライクから積極的に振る思い切りのいい打撃を見せ、5回に集中打で3点を返すも、東邦の1年生、藤嶋投手の縦に大きく落ちるカーブと気迫を前面に押し出したピッチングの前に破れた。

【第2試合】
静岡(静岡)4-5星稜(石川)
 伝統校同士の対戦となった第2試合は切迫した展開となった。先制点を取った静岡が終始試合を優位に進めたが、星稜は2点ビハインドの7回裏に静岡の守備のミスと中村選手の適時打で同点に追いつくと、流れは一転し星稜へ。8回表の静岡の攻撃を3者凡退で切り抜けた岩下投手がその裏、決勝点となる右中間への勝ち越し打を放ち、16年ぶりの夏の甲子園での1勝を挙げた。静岡は失点に絡むミスが終盤に出てしまったのが惜しい。

【第3試合】
日本文理(新潟)5-2大分(大分)
 大分の好投手佐野選手と強力打線の日本文理の対決に注目が集まった第3試合、初出場の大分が初回に先制点を奪う。佐野投手は前評判通りの安定した投球を見せたが、日本文理は4回表に新井選手が大会第4号の2点本塁打をレフトポール際に放ち逆転に成功する。その裏の攻撃で大分が同点に追いつくも、日本文理は7回にの1番星選手の2点本塁打を含む4本のヒットを集中して3点を追加し、試合を決めた。

【第4試合】
大垣日大(岐阜)12-10藤代(茨城)
 第4試合は終盤までもつれる試合となった。1回の表、藤代は大垣日大の先発高田投手の立ち上がりを攻め、ランニング本塁打など4本のヒットに3四死球を絡め、一挙8点のビッグイニングを演出。ところが、大垣日大もすぐさま4点を返す。その後、藤代が2点を追加するも、大垣日大がじりじりと追い上げ、ついに8回裏、内藤選手のセカンドゴロの間に同点に追いつくと、野崎選手の2点本塁打で一気に逆転し、勝利を手にした。

【3日目(13日)の見どころ】
 第1試合、3年ぶり2回目の出場となる健大高崎(群馬)は群馬県大会で実に35個もの盗塁を決めた機動力野球で群馬県勢として夏の甲子園2連覇を目指す。対するは7年ぶりに5回目の出場を決めた岩国(山口)。山口県大会5試合をほぼ一人で投げきり、全試合を3失点以下に抑え込んだエースの柳川投手は、主将で5番打者とチームの大黒柱だ。

 第2試合に登場する初出場の鹿屋中央(鹿児島)は、スライダーが武器の七島選手、170センチと小柄ながらテンポのよい投球を見せる米沢選手の両左腕と、多彩な変化球を持つ右腕空知選手の3投手の継投で県大会を勝ち上がってきた。対するは10年ぶり4回目の市和歌山(和歌山)だ。和歌山県大会では5試合でエラー3、奪った併殺は9という堅守で接戦に持ち込むのが得意の勝ちパターンだ。

 「がばい旋風」を巻き起こして優勝した2007年以来、4回目の出場となる佐賀北(佐賀)が第3試合に登場。佐賀県大会では、5試合中3試合が延長戦、2試合をサヨナラ勝ちという驚異的な粘り強さで7年前の再現を狙う。対する利府(宮城)は夏の甲子園初出場。宮城県大会はノーシードから7試合を勝ち抜いてきた。2塁打10本、3塁打が8本という強打と、37犠打の堅実さを併せ持つ。

 第4試合は2年連続12回目の三重(三重)と4年ぶり21回目の広陵(広島)が対戦する。三重はチーム打率.410、三重県大会で1試合平均10点を記録する豪打で目標のベスト8を目指す。広陵は167cmと小柄なエース吉川が、曲がりの鋭いスライダーに落差のあるチェンジアップと縦横の変化を武器に小気味よい投球を見せる。吉川を含めた5人で形成する投手陣は継投パターンが豊富だ。

 本日より1日4試合。息の詰まるような接戦に、逆転劇、乱打戦とバラエティに富む試合が続いた。また、東邦の1年生右腕、藤嶋投手や、星稜の岩下投手、大分の150キロ右腕佐野投手など、好投手が多く登場し、見どころの多く非常にエキサイティングな1日となった。
《朝倉尚》

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