投手戦あり、逆転あり、サヨナラゲームありと、ここまで激戦が繰り広げられてきた第96回の甲子園もついに準決勝を迎えた。準決勝2試合が行われ、決勝に進んだのは三重(三重)と大阪桐蔭(大阪)となった。【第1試合】三重(三重)5-0日本文理(新潟) 三重は初回に先頭の長野選手が出塁すると、犠打で2塁へ進め、3番宇都宮選手が貴重な先制点となる適時打を放つ。4回にも1死1、3塁から中林選手がスクイズを決め追加点を挙げた。その後も6回には中押し、8回には山井選手の本塁打でダメ押し点を取る、完璧な試合運びで初の決勝進出を決めた。日本文理は幾度も走者を出したが、好機で併殺打に打ち取られるなど、三重の今井投手を攻略できなかった。【第2試合】大阪桐蔭(大阪)15-9敦賀気比(福井) 決勝の最後の椅子を掛けた戦いは壮絶な乱打戦となった。1回表、敦賀気比の2番下村選手からの3連打で満塁とすると、5番峯選手の適時打、さらに御簗選手の満塁本塁打が飛び出す。大阪桐蔭はすぐ裏に、中村選手の先頭打者本塁打で反撃の狼煙を上げると、この回に3点、さらに2回には峯本選手が同点本塁打を放つと、流れは大阪桐蔭に。敦賀気比も反撃し、一事は再逆転するが、大阪桐蔭の打撃陣の勢いはとどまらず、森選手の2点本塁打など、最終的に15点を叩き出し、勝利を手にした。【14日目(25日)の見どころ】 決勝戦は、初優勝を狙う三重(三重)と、2度目の優勝を目指す大阪桐蔭(大坂)の対戦。守備からリズムを作る総合力の三重か、打力で相手を圧倒する大阪桐蔭か、対照的なチーム同士がぶつかる。--- 準決勝はそれぞれの持ち味を発揮した試合が展開された。特に第2試合は打撃が持ち味のチーム同士だけあって、甲子園史上に残る打ち合いとなった。明日はついに決勝戦。たった1校だけ、この夏負けずに野球を終えるのはどちらの高校か。今から明日が待ち遠しい。