濱田総長「社会で活躍、成功しているのは東大生だけじゃない」

 東京大学が2014年7月に決定した、「学部教育の総合的改革に関する実施方針」について、濱田純一総長と学生が意見交換を行う会が10月15日に開かれた。

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開会の挨拶を行う東京大学総長の濱田純一氏
  • 開会の挨拶を行う東京大学総長の濱田純一氏
  • 濱田総長と語る集い―教育改革と新学事歴で学生は変わるか
  • 濱田総長、各研究科教授および3名の学部生、1名の留学生を交えたパネルディスカッションも開催され、教育改革および新学事歴について議論された
  • 開催場所は東京大学駒場キャンパス21KOMCEE Westレクチャーホール
 東京大学が2013年7月に決定した、「学部教育の総合的改革に関する実施方針」について、濱田純一総長と学生が意見交換を行う会が10月15日に開かれた。

 開会の挨拶で濱田総長は「東京大学は言うまでもなく日本を代表する大学で、世界のいろんな大学と競い合っていく」との認識を示し、そのためには日本だけでなく世界の未来を担っていける人間を育成しなければならない、と述べる。

 では、濱田総長の考える今後育成すべき人材像とはどのようなものなのか。

◆知性・タフさ・グローバルがキーワードに

 「社会で活躍、成功している人を見渡すと、必ずしも東大生だけじゃない。知性はもちろん大切だが、それに加えて“よりタフで、よりグローバルな”人材となることが重要」。知的な能力以外の部分も、大学をあげて育てていくべきとの考えをベースに、来年度から新学事暦や教育改革を具体化する意向が示される。

 また、改革の進め方に関しては「制度だけでは人は変わらない」点を強調し、改革を実のものにするにはどうすればよいかにつき、教職員らと議論を重ね、学生らの声を吸いあげながら行いたい、と改革への協働を強く訴えかけた。

 同会は「濱田総長と語る集い―教育改革と新学事暦で学生は変わるか」と題し、公益財団法人東京大学新聞社の協力により行われた。開催場所は東京大学駒場キャンパス21KOMCEE Westレクチャーホール。
《北原梨津子》

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