東大合格上位の学校を暴く?「『謎』の進学校 麻布の教え」が話題

 東京大学合格者数が毎年上位に入る進学校「麻布学園」の内情を描いた「『謎』の進学校 麻布の教え」(集英社)が話題になっている。Amazonや楽天ブックスでは売上げ1位になっており、出版からわずか1か月で4刷まで重版するほど好調な売れ行きだ。

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「『謎』の進学校麻布の教え」
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 東京大学合格者数が毎年上位に入る進学校「麻布学園」の内情を描いた「『謎』の進学校 麻布の教え」(集英社)が話題になっている。Amazonや楽天ブックスでは売上げ1位になっており、出版からわずか1か月で4刷まで重版するほど好調な売れ行きだ。

 「『謎』の進学校 麻布の教え」(集英社)は10月17日に発売の新書で、著者はノンフィクションライターの神田憲行氏。Amazonの学校教育のカテゴリ(11月17日現在)で1位、楽天ブックスの美容・暮らし・健康・料理部門で週間ランキング(11月10日~16日)1位になっている。

 本は、中高一貫の男子校「麻布学園」に通う現役の生徒や図書館司書、保健室の先生、OBまで取材。集英社のホームページには、「東大合格数ランキングのトップ10に50年以上ランクインしながら『進学校』のイメージを裏切り続ける麻布の魅力に迫る」と紹介されている。

 本の帯にも「50年以上、東大合格者数ベスト10入り! でも…この学校何かが『変』だ」と記され、個性豊かな生徒の脱線ぶりからユニークな教育方法など独自の教育と魅力を解き明かしている。校長が「東大入試のために6年間も使うのはバカバカしい」と断言してはばからないというのも面白い。

 読者がブログやプレビューなどで、中学受験男子御三家の「麻布」の生徒が授業以外の勉強時間が「30分くらい」「ゼロ」「1時間」という回答に驚く感想や、校則がない自由な校風や大学現役合格にもこだわらない、教室や校舎が汚いなど、進学一筋の学校と異なる「変」ぶりを話題にしている。

 著者は、麻布以外の生徒や親、教師たちにも参考になるような教育、生き方を提示することはできないかという思いで2年間取材したという。定価759円(税別)。
《田中志実》

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