【AO入試の基礎6】慶應AO実例付、審査通過のポイント

 AO入試や推薦入試を受ける予定の子どもの保護者の質問に、教員経験をもち、総合キャリア支援団体「MyCareerCenter」を運営する岡村洋平氏が答える連載「AO入試の基礎」第6弾。

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今さら聞けない!AO入試の基礎知識
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◆面接対策には、対面で指導をしてくれる「人」の存在が不可欠

 書類の対策よりも、さらに難しいのが面接の対策です。というのは、対策として問答集のようなものを作り上げることはできますが、重要なのは面接独特の雰囲気に慣れること。この時点で、対策が一人では完結し得ないことがわかるでしょう。また、回答の内容が提出する書類をブラッシュアップしていく過程で定まっていっても、「話す」というアウトプットをする際は、書いたものをそのまま読めばいいということにはなりません。その意味で、書類の対策以上にアドバイスをもらうことが必要になるのが面接対策です。

 しかも、オーソドックスな面接以外の多様な形式ともなると、その必要性はより一層高まります。「多くの高校生が『集団討論』はやったことがないはず」とか「普段から部活動のミーティングで話し合っているから大丈夫」など、軽く考えてしまってはNGです。ただ、意外とそのように考えてしまったり、単純に対策が十分にできる環境になかったりする受験生が少なくはないため、オーソドックスな面接「ではない」形式の方が、適切な対策をすればするほどほかの受験生に差をつけやすいのも事実です。

 AO入試対策が一般入試の対策と決定的に異なるのは、効果的で効率的な対策のためには、「対面で」「時間をかけて向かってくれる人」がどうしても必要になってくること。

 正解がないからこそ、独力で参考書やオフラインの通信教育などだけでの対策は、正直、暗中模索や試行錯誤になりがちです。そうならないためにも、普段であれば自学自習できるお子さまであっても、ことAO入試対策に関しては、なるべく早く専門家からの指導を仰ぐのが得策でしょう。

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 連載「AO入試の基礎」は、AO入試や推薦入試を、学生やその保護者が受験をする際の「前向きな選択肢のひとつ」にするべく掲載されるシリーズ。次回も、AO入試の対策についてさらに詳細に取り上げる。

《編集部》

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