「かいけつゾロリ」ついに実写化!? 原ゆたか氏の念願叶う

 「ズッコケ三人組」や「ねずみくん」シリーズなどの児童書を手がけるポプラ社は4月1日、2017年に30周年を迎えるロングセラー「かいけつゾロリ」の表紙に本物のキツネとイノシシを起用し、実写の表紙に変更することを発表した。

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 「ズッコケ三人組」や「ねずみくん」シリーズなどの児童書を手がけるポプラ社は4月1日、2017年に30周年を迎えるロングセラー「かいけつゾロリ」の表紙に本物のキツネとイノシシを起用し、実写の表紙に変更することを発表した。

 原ゆたか氏の人気児童「かいけつゾロリ」は、いたずらの王者を目指し修行を続けるキツネの「ゾロリ」と、その弟子のイノシシの兄弟「イシシ」と「ノシシ」がたくさんの人々(動物たち)に出会いながら困難を乗り越え、問題や悩みを解決し、成長してゆく物語。累計販売部数は3,500万部で、1987年の第1巻「かいけつゾロリのドラゴンたいじ」に始まり、現在58巻まで刊行されているロングセラー作品である。

 ゾロリ実写化は原ゆたか氏の積年の夢であったようす。だが、ゾロリの実写化は「子どもが泣き出す、リアル過ぎて怖い」などの課題があり、編集者に「今世紀では絶対に(実写化を)できない作品」とまで言わしめるほどであったという。

 しかし、遂に2016年、原ゆたか氏の念願が成就する。原ゆたか氏が編集者の反対を押し切り、世界の技術を持って自ら実写化にこぎつけたのだ。実写化には日本中のキツネやイノシシを集め、約1,000匹の中から「ゾロリ」「イシシ」「ノシシ」にぴったりのキツネとイノシシを選んだ。原氏によれば、3匹とも性格もとても良く、温厚だという。

 実写化が決定しているのは現在、シリーズ第10巻の「かいけつゾロリの大かいじゅう」の表紙のみだが、原氏は「まだ表紙のみの実写化になりますが、30周年に向けて、進化しつづけていく『かいけつゾロリ』の応援をよろしくお願いします」とコメントし、「実写化が叶って大変嬉しく思います」と喜びを語った。

 絵本では蓄光インクで描かれることもあるゾロリの大好きな「ゾロリママ」の姿や、ブルドックがモデルとされるブルル社長と社員のコブル、スーパーモデルの黒ヒョウであるシンディークロヒョードの実写化も期待できそうだ。今日はエイプリルフール、ゾロリとポプラ社が仕掛ける"いたずら”の今後から目が離せない。
《佐藤亜希》

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