ビッグデータとは【ひとことで言うと?教育ICT用語】

 ビッグデータとは【ひとことで言うと】「一般的なデータの量を、はるかに超える大規模データ。いままでわからなかったことが見えてくる」

教育ICT 先生
「ビッグデータ」とは(情報通信審議会ICT基本戦略ボード「ビッグデータの活用に関するアドホックグループ」資料より)
  • 「ビッグデータ」とは(情報通信審議会ICT基本戦略ボード「ビッグデータの活用に関するアドホックグループ」資料より)
 特集「ひとことで言うと?教育ICT用語」では、教育ジャンル中心の基礎用語から最新キーワードまでのIT用語辞典として、おもに教育関係者向けに用語をやさしく解説していく。記事を読んでいるときに、わからない用語があったときに役立てていただきたい。

◆ビッグデータとは


【読み】ビッグデータ
【表記】Big Data
【分類】技術/一般常識
【ひとことで言うと】
「一般的なデータの量を、はるかに超える大規模データ。いままでわからなかったことが見えてくる」
【解説】
 「ビッグデータ」とは、文字どおり“大規模なデータ”だ。現在のパソコンでも数万件~数百万件のデータの管理は可能だが、ビッグデータでは、数億~数十億、さらにはそれを上回るデータ量を扱うイメージだ。

 たとえば、飲食店がお客の多い時間帯を分析するとして、1時間単位で来客数を数える、というのが従来の考え方だが、ビッグデータでは、分単位・秒単位での来客数はもちろん、来客の性別・年齢・食べた食事・使った金額・競合店の来客数・周辺の駅の昇降客数・その日の天気・気温・社会的なでき事など、ありとあらゆる詳細なデータを、何百年スパンで分析・計算する、といったことを行う。

 ビッグデータによる分析は、いままでのコンピューターやIT技術ではできなかったが、コンピューターの性能が発展したこと、スマートフォンが普及し個々人の行動データを正確に収集しやすくなったことから、2010年以降、マーケティングや社会科学の領域で、急速に具体化してきた。

 教育現場でも、一回一回のテストを手作業で分析する以外に、膨大な過去問および生徒の回答パターンすべてを、何十年分も蓄積し、それぞれの点数や傾向を多面的に分析するといったことが可能となりつつある。数十人分の分析に対し、数万人あるいは数百万人のデータを分析することで、“いままで見えてこなかった部分が見えてくる”といった効用が期待される。

 なおビッグデータ分析では、個人を特定できる「個人情報」との対応が懸念されているが、基本的に、ビッグデータでは個人情報は含まないよう、一般的には配慮されている。

【関連用語】個人情報、ログ
【最終更新日】2016年6月20日
《冨岡晶》

冨岡晶

フリーの編集者/ライター/リサーチャー。芸能からセキュリティまで幅広く担当。

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