G20子どもの豊かさランキング、日本は順位上げ3位へ

 セーブ・ザ・チルドレンは7月22日、G20諸国の子どもの生活実態に関する「G20子どもの豊かさランキング」を発表した。1位はドイツで、2位はフランス。日本は前回の4位から順位を上げて3位にランクインした。

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セーブ・ザ・チルドレン G20子どもの豊かさランキング(1~19位)
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  • 「G20子どもの豊かさランキング・ジャパン
 セーブ・ザ・チルドレンは7月22日、G20諸国の子どもの生活実態に関する「G20子どもの豊かさランキング」を発表した。1位はドイツで、2位はフランス。日本は前回の4位から順位を上げて3位にランクインした。

 G20子どもの豊かさランキングは、7月23日・24日に中国・北京で開催される主要20か国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議に先立ち公開された新報告書「経済の広場で:G20諸国の子どもの生活実態に関する比較調査」内で発表されたランキング。発表は2014年に続き2回目。G20に国として参加している19か国の子どもの豊かさを、「保健」「教育」「所得」「安全」「雇用」「ジェンダー平等」「インフラ」「環境」8つの分野ごとで比較し、順位付けをもとに総合的に評価した。

 評価の結果、総合順位では所得、雇用、ジェンダー平等の分野でいずれももっとも高い点数を得たドイツが2014年同様1位になった。2位にはフランスが続く。そのほか、イギリスは6位、アメリカは9位、中国は11位、サウジアラビアは15位。19位はインドだった。

 日本は、2014年4位から順位を上げ3位にランクイン。G20のほかの高所得国と比較して、子どもの死亡率や肥満率、若者の失業率、人口10万人あたりの殺人発生件数や交通事故死者数が低いことから保健分野では1位、安全分野では3位、雇用分野では2位となった。

 今回の報告書では、1位のドイツや2位のフランスよりも国民ひとりあたりのGDPが高いアメリカやサウジアラビアの総合順位はそれぞれ9位と15位であることから、所得の高さが子どもの豊かさに繋がっていないことが明らかになった。セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン政策提言スペシャリストの大野容子氏は、「経済の成長には、並行して、包括的な貧困削減に対する取組みが行われなければなりません」とコメントしている。
《佐藤亜希》

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