旺文社「大学の真の実力」を公開、国内746大学情報を網羅

 旺文社は9月30日、 螢雪時代特別編集「大学の真の実力 情報公開BOOK(2017年度用)」を刊行した。国内746大学の入学者および卒業者に関する情報をまとめたデータブックで、受験生が志望校選定をするための新しい資料として活用できるという。定価は2,484円(税込)。

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 旺文社は9月30日、 螢雪時代特別編集「大学の真の実力 情報公開BOOK(2017年度用)」を刊行した。国内746大学の入学者および卒業者に関する情報をまとめたデータブックで、受験生が志望校選定をするための新しい資料として活用できるという。定価は2,484円(税込)。

 「大学の真の実力 情報公開BOOK」は、2016年度の学生募集を行った国内の全746大学の有効回答を得て、大学の「入口(入学者)」と「出口(卒業者)」に関する情報をデータにまとめたもの。

 入学者データは、入学定員数、志願者数、合格者数のほか、入試方式別入学者数、女子入学者数・割合、現役入学者数・割合、留学の必修有無など。卒業者データは、卒業者総数、進学者数、就職者数のほか、臨床研修医数、公務員・教員就職者数、主な就職先なども掲載している。

 また、今回同誌の調査で集約したデータから、2016年4月入学者の「一般入試での大学入学者の割合」を算出。国公立大学では81.1%、私立大学では49.1%であった。2016年入試では東京大学が推薦入試を、京都大学が特色入試を導入するなど入試は多様化しており、一般入試入学者は減少傾向にあることがうかがえる。

 学部における一般入試入学者が占める割合をみると、国公立大学の95.9%の学部では半数以上であったが、私立大学の56.8%の学部では半数未満となった。私立大学の学部系統別では、文系学部と家政・芸術・体育系統で半数未満、理・工・農系統と看護・医療系統では半数以上と対照的。これは、理系学部においては大学での学びに数学や理科の学力が不可欠であるため、学力試験を課す一般入試入学者が多いと考えられるという。

 同誌では各大学・学部別のデータだけでなく、データの読み方についての解説や全体動向に関する分析記事なども掲載し、大学の姿をデータから読み取ることができるという。大学受験生や保護者、教職員などにとって、興味深い一冊ではないだろうか。

◆大学の真の実力 情報公開BOOK(2017年度用)
体裁:A4判/430ページ
刊行日:2016年9月30日(金)
定価:2,484円(税込)
《荻田和子》

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