三鷹の森ジブリ美術館は、2017年5月27日から2018年5月までの1年間に渡り、新企画展示「食べるを描く。」を開催する。『千と千尋の神隠し』で千尋がハクにもらった“おにぎり”、『ハウルの動く城』でハウルが作り、ソフィーとマルクルたちと食べた“ベーコンエッグ”など、スタジオジブリ作品では日常の中にある食事シーンが見る者の記憶に強く残る。日常を丹念に描いていることがスタジオジブリの評価を高める要因になっているが、その中でも食べ物の描写、そして食事をする人物の表情は特に印象的だ。企画展示「食べるを描く。」はそんな数々の食事シーンを取り上げ、アニメーションの原画や制作資料とともに、そのシーンがどのように描かれているのかを紐解く。数秒間しかない食事シーンのために描かれた場面の原画や絵コンテ、背景画などの制作資料は一見の価値があるだろう。表現のために用いられた工夫や作画の技術、作り手の意図なども解説されており、熱心なアニメファンにとっても納得の展示内容となっている。さらに『となりのトトロ』のサツキとメイの家の台所や、『天空の城ラピュタ』のタイガーモス号のキッチンを実物大で制作。映画の世界をそのまま体験できるのも本展の魅力である。なお、ジブリ美術館は日時指定の予約制。さらに今回、7・8月の夏休みシーズンチケットは、先行抽選販売の実施することを決定した。5月25日より受付がスタートする。チケットは大人・大学生が1000円、高校・中学生が700円、小学生が400円、そして幼児(4歳以上)は100円で販売される。申込方法はインターネットと電話の2種類が用意されている。チケットは昨年7月入場分より、購入者の名前が印字される記名式に変更となった。転売チケットと判明した場合は入場を断ることも明記されている。企画展示「食べるを描く。」開催期間: 2017年5月27日(土)~ 2018年5月(予定)特別協力: スタジオジブリ企画・監修: 宮崎吾朗(C) Studio Ghibli (C) Museo d’Arte Ghibli