地球科学の研究を奨励「益富地学賞」小中高生の作品を募集

 京都市の益富地学会館は、第25回「益富地学賞」の募集を11月1日から開始する。小学生、中学生、高校生などを対象に地球科学に関する研究や論文などを部門ごとに募集する。締切りは11月30日。

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 京都市の益富地学会館は、第25回「益富地学賞」の募集を11月1日から開始する。小学生、中学生、高校生などを対象に地球科学に関する研究や論文などを部門ごとに募集する。締切りは11月30日。

 益富地学会館は京都御苑に隣接する石の博物館。鉱物・化石・岩石など2万点の標本を所蔵している。年間1万人の見学者が訪れる鉱物・化石・岩石研究の中心施設として注目されている。薬学博士で前身の日本地学研究会館の館長を努めた故・益富寿之助氏にちなみ、平成3年から「益富地学会館」に名称変更された。

 「益富地学賞」は、地学(地球科学)に対する理解や関心を深め、地学の研究を奨励することを目的に始まり今回で25回目。

 小学生、中学生、高校生が対象となる「研究部門」は、地球科学(地質・火山・地震・岩石・鉱石・古生物など)分野に関する研究論文。ただし、天文や気象は除く。研究内容は野外での調査や観察を伴うものに限る。

 論文の用紙はA4サイズでページ数や図表の数は規定しない。400字程度の研究についての要約を付ける。研究の対象となった標本(鉱物・岩石・化石)などを添付するのが望ましい。1人1研究のみの応募で、1研究以上応募した場合は失格となる。

 また応募資格が不問の部門は3つ。「標本部門」は、鉱物・化石・地質に関する標本、学術的価値のある標本のほか、地学教育的な付加価値のある組標本が対象。「写真部門」は地球科学(鉱物・岩石・古生物・火山・地質現象・地形や景観など)分野に関する写真。「論文部門」は、日本地学研究会発行の「地学研究」に掲載された論文の中から選考される。

 応募方法は、標本、写真、規定の応募票を添付し、益富地学館に郵送するか持参する。募集は11月1日~30日(必着)。12月上旬に大学教授や益富地学会館研究員などによる審査委員会で審査し、各部門の賞を決定する。結果は直接応募者に通知する。表彰式は平成30年1月中旬に京都市勧業館「みやこめっせ」で開催し、受賞研究などの展示を行う。

◆益富地学賞募集
募集部門:研究部門、標本部門、写真部門、論文部門
募集期間:平成30年(2017年)11月1日(水)~30日(木)必着
応募先:益富地学会館(京都市上京区出水通烏丸西入中出水町394)
《田中志実》

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