東京・青山の本田技研工業本社ビルで11月25日、第15回子どもアイディアコンテスト 最終審査会 が行われ、6309作品のなかから選ばれた28組28人の作品が集結。
低学年の部(小学校1・2・3年生)14組14名と、高学年の部(小学校4・5・6年生)14組14名の、未来のクリエーターたちが、自信の作品・発想についてプレゼンテーションした。
審査員は、脳科学者の茂木健一郎審査員長をはじめ、カーライフジャーナリストのまるも亜希子氏、渡邊百合氏(第2回子どもアイディアコンテスト出場者)、本間 健司氏(第5回子どもアイディアコンテスト出場者)、尾高和浩(本田技研工業 執行役員)、南俊叙(本田技術研究所 パワープロダクツR&Dセンター 上席研究員)の6人。
14回目となる今回、6309作品のなかから最優秀賞に選ばれたのは、低学年の部が「きれいな海を守りタイ」(千葉県・長谷川潤くん)、高学年の部が「食べて病気を治すハンバガンバ!」(三重県・大橋涼太くん)だった。
◆低学年の部 最優秀賞「きれいな海を守りタイ」
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長谷川潤くん(千葉県・小学3年生)の「きれいな海を守りタイ」は、アイデアのきっかけについて「夏休みに、鳩間島に行きました。とてもきれいな海でした。サンゴの本を読んだら、海水温が高かったり、サンゴが白くなったり、海に問題があることがわかりました。海のために何かしたいと思って考えました」と。
またこのアイデアのポイントについては「汚い水を吸い込んで、きれいな水を出します。海の中のゴミを拾って、食べて砂にします。大きなヒレで海水をかき混ぜます。人間が海を汚さないようにすると氷の涙を流します」という。
そしてこのアイデアが実現すると「海をきれいにすることができます。海水を混ぜたり、氷の涙で海水温を下げることができます。タイががんばるだけでなく、人間が海のことを考えるきっかけになると思います」と長谷川くんはアピールした。
◆高学年の部 最優秀賞「食べて病気を治すハンバガンバ!」
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大橋涼太くん(三重県・小学5年生)の「食べて病気を治すハンバガンバ!」は、アイデアのきっかけについて「いつも食べているハンバーガーを見て思いついた。おいしいハンバーガーを食べて病気が治ったらいいなと思った」と。
またこのアイデアのポイントについては「人の手を借りずに手術ができるし、治すのが難しいところでも食べて治せるので便利」という。
そしてこのアイデアが実現すると「すごく難しい手術でも食べて治せるので、手術を失敗することがなく楽に病気が治せること」と大橋くんはアピールしていた。
この最優秀賞に次ぐ優秀賞は次の通り。
「つかった紙を「木」にもどす!! リサイクル号Mr.ツリー」(岐阜県・寺谷優作くん)
「だんだん野さいが食べられるようになる畑」(新潟県・江田寛義くん)
「いやほん“ぴたきえ”」(宮崎県・松尾悠矢くん)
「海水温度を一定に保つ発電そうち“えこくらげ”」(香川県・緒方花夏さん)
――茂木審査員長は最後に、「とにかく、過去最高6309の応募総数から、選ばれた作品たちはどれもすばらしかった。そしてすばらしいプレゼンをしてくれた。これからは、人工知能や自動運転などが世界を変えていく。キミたちは夢をカタチにして、社会を変えていくだろう。今回の作品たちは、人間に対する愛を強く感じた」とコメントしていた。
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