インターハイ相撲競技・個人戦、埼玉栄高の齋藤大輔君が優勝

 平成最後の高校総合体育大会(インターハイ)は三重県(鈴鹿市)をメイン会場として東海地区を中心として2018年8月3日から5日に開催された。

教育イベント 高校生
個人戦上位4人、左からチョイジルスレン君(旭丘)、齋藤大輔君(埼玉栄)、神山龍一君(埼玉栄)、鈴木優斗君(飛龍)
  • 個人戦上位4人、左からチョイジルスレン君(旭丘)、齋藤大輔君(埼玉栄)、神山龍一君(埼玉栄)、鈴木優斗君(飛龍)
  • 3位となった神山君(埼玉栄=左)と鈴木優斗君(飛龍=右)
  • 5位の表彰を受ける野村・久國君
  • 5位の表彰を待つ選手たち
  • インターハイ相撲競技の告知
  • これぞまさに、土俵際
  • チョイジルスレン君(新名学園旭丘)準優勝の表彰を受ける
  • 花田秀虎君(和歌山商)
平成最後の高校総合体育大会(インターハイ)は三重県(鈴鹿市)をメイン会場として東海地区を中心として開催された。

平成30年度全国高校総合体育大会相撲競技大会(第96回全国高校相撲選手権大会)は、8月3日~5日までの3日間、静岡県沼津市のJR沼津駅から徒歩3分のところにある、ふじのくに千本松フォーラム(プラザ ヴェルデ)で開催された。

相撲会場の雰囲気

3 日は個人戦予選1~3回戦と団体戦予選1回戦が行われ、翌4日には団体戦予選2回戦、3回戦と個人戦決勝トーナメントが行われた。

優秀32選手による個人戦決勝トーナメントは、埼玉栄の齋藤大輔君が優勝した。準々決勝以降の結果は次の通り。

【準々決勝】
チョイジルスレン(新名学園旭丘)○よりきり● 城間瑠正(中部農林)
神山龍一(埼玉栄)○はたきこみ● 岸本渉利(拓大紅陵)
鈴木優斗(飛龍)○おしたおし● 久國颯治(津島=愛媛)
松村将伍(向の岡工)●したてなげ○ 齋藤大輔(埼玉栄)

【準決勝】
チョイジルスレン(新名学園旭丘)○きりかえし● 神山龍一(埼玉栄)
鈴木優斗(飛龍)●すくいなげ○ 齋藤大輔(埼玉栄)

【決勝】
チョイジルスレン(新名学園旭丘)●よりきり○ 齋藤大輔(埼玉栄)

安定感抜群の齋藤大輔君の相撲が光った。1回戦では五島雅治君(箕島)を寄り切り、2回戦では花岡真生君(文徳)を上手投げで下し、準々決勝では投げの打ち合いで今度は下手投げで松村君を下す。

さらに準決勝では腰の重い鈴木優斗君をすくい投げで倒して、決勝ではしっかりと四つに組んでチョイジルスレン君を寄り切った。終わってみれば、前評判通りの強さで、昨年の宮城県大崎市での大会では準決勝で日体大柏のビャンバスレン選手(現豊昇龍)に敗れたのだが、その悔しさもバネになったようだ。

齋藤大輔君(埼玉栄=左)・松村将伍君(向の岡工=右)

終始冷静に取り切った齋藤君は、組んでも離れても十分に取れるというところも素晴らしい。表情も大人びているが、佇まいも落ち着いており、まるで大学生か社会人力士のようだが、そのまま幕下付けたしでも通用するのではないかと思わせるくらいだ。

準優勝のチョイジルスレン君は今大会の伏兵だった。学校は団体戦には出場できず、個人戦のみの出場となったが、新名学園旭丘は神奈川県小田原市にある学校だ。1回戦で松本拓也君(鵬翔)を寄り倒した相撲なんかは非常に力強かったし、足腰の強さを感じさせるものがあった。

盛り上がったのは地元沼津市にある飛龍の鈴木優斗君の頑張りだった。準決勝では斎藤君に敗れたが、実は小学校時代から一度も勝てていない因縁の相手だったという。「相手の鋭い左右の動きについていけなかった」と悔しがった。

それでも、2回戦でもう一人の因縁の相手とも言える花田秀虎君(和歌山商)に押し出しで勝って土俵上で思わず「バンザイ」とともに大きな声をあげて審判員に注意されるということもあったが、「これまでの中で、一番いい相撲が取れた」という満足感もあったようだ。また、周囲の声援も鈴木君を後押ししていたのではないだろうか。

3位となった神山龍一君(埼玉栄=左)と鈴木優斗君(飛龍=右)

一方、準決勝まで進みながらチョイルジスレン君に敗れて、埼玉栄同士の決勝の悲願を果たすことが出来なかった神山龍一君は悔し涙を流していた。攻めて行って有利になっていながら、ふとしたスキを突かれて切り返しで敗れたのも悔しさを倍増させていったようだ。

またも同じ埼玉栄の春山万太郎君も、初戦は江連春樹君(水戸農)をはたき込んで危なげなく勝ったものの、2回戦で足腰の強い中部農林の城間瑠正君に引き落としで敗れて苦杯を嘗めさせられた。

あと、印象深かった選手としては、個人戦のみに出場している津島の久國颯治君だった。バランスの取れた身体で、運動能力の高さを感じさせる動きで、2回戦では今大会最重量の195kgという當眞嗣斗君(鳥取城北)を動きの良さでかく乱して最後は押し出しで下した相撲は見事だった。

準々決勝では鈴木優斗君に押し倒しで敗れたものの、土俵際での粘りは足腰の強さを感じさせた。押し出されないように、こらえていたことで結果的に押し倒しになったということになった。しかし、土俵際の攻防は見ごたえがあった。

この中から、何人かは、やがて大相撲の土俵で戦っていることだろうし、将来の三役力士や大関や横綱になっていってくれる力士が出現することを期待したい。

【THE INSIDE番外編】将来の幕内力士、三役力士、大関横綱の出現を期待…インターハイ相撲競技(個人戦)

《手束仁@CycleStyle》

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