【高校受験2019】東京都立高校入試<理科>講評…典型問題が増加

 平成31年度(2019年度)東京都立高等学校入学者選抜(都立入試)の学力検査が、平成31年2月22日(金)に実施された。リセマムでは、SAPIX中学部(サピックス)の協力を得て、学力検査の「理科」の講評を速報する。

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東京都立高校入試<理科>講評
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 平成31年度(2019年度)東京都立高等学校入学者選抜(都立入試)の学力検査が、平成31年2月22日(金)に実施された。東京都が平成31年2月14日に発表した最終応募状況によると、全日制は募集人員3万1,619人に対し4万4,160人が志願し、最終志願倍率は1.40倍。リセマムでは、SAPIX中学部(サピックス)の協力を得て、学力検査の「理科」の講評を速報する。このほかの教科(全5教科)についても同様に掲載する。

<理科>講評(SAPIX中学部 提供)



典型問題が増加し、解きやすくなった。

東京都立高校入試<理科>講評

【1】 小問集合(物理、化学、生物、地学)


 例年と同じく、物理、化学、生物、地学の4分野について基本事項を確認する問題でした。すべて正解したい大問です。

【2】 小問集合(物理、化学、生物、地学)


 例年通り、レポートの文章を読んで内容に関連する問いに答える形式で、2019年のテーマは防災でした。2018年に続き、レポートの内容がよく理解できなくても正解できる問題が多く、対処しやすくなっていました。

【3】 地震(地学)


 地震の観測記録を用いて計算する問題と、地震が発生する仕組みについて答える問題でした。問3(2)は、例年とは異なり、文中の空欄を補充する形式で、2019年の入試問題の中では唯一の文章記述でした。

【4】 遺伝(生物)


 問1は植物に関する基礎知識を確認する問題、問2、問3は遺伝に関する典型的な問題でした。問3は、2017年から生物分野の大問で出されている、仮説を検証する実験に関する問題でした。公立高校の入試でよく見られる定番の題材だったため、受検生にとって対処しやすい内容だったと言えます。

【5】 化学変化(化学)


 銅に関連する実験についての知識と計算の問題でした。問4の計算は、式を立てるのに苦労した受検生もいたと思われます。

【6】 運動とエネルギー(物理)


 実験の一つは、題材が見慣れないもので条件もやや複雑でしたが、問われている内容は公立高校の入試では頻出のものでした。実験の手順や結果から、必要な情報を抽出する力が求められました。

東京都立高校入試<理科>講評
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 このレポートは、平成31年2月23日(土)に速報としてSAPIX中学部が作成したもの。

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 SAPIX中学部は、新小学5・6年生、新中学1・2・3年生(現小4・5・6生、現中1・2生)とその保護者を対象に、2019年3月9日(土)から順次「高校入試分析会 ~地域別 入試概況~」および「高校入試分析会 ~志望校別 データ分析~」を実施する。講演内容や会場、申込み方法などの詳細は、SAPIX中学部のWebサイトで確認できる。

協力:SAPIX中学部
《編集部》

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