スタディサプリ、高校での宿題配信で基礎学力向上を立証

 オンライン学習サービス「スタディサプリ」は、サービスを活用する高校生の学習データを分析。スタディサプリの宿題提出率と講義動画視聴時間の長さ、問題解答時間の長さが成績向上に寄与していることがわかった。

教育・受験 先生
「スタディサプリ for TEACHERS」先生側画面
  • 「スタディサプリ for TEACHERS」先生側画面
  • 到達度テストの成績向上に影響を与える学習行動
  • スタディサプリ
 オンライン学習サービス「スタディサプリ」は、サービスを活用する高校生の学習データを分析。スタディサプリの宿題提出率と講義動画視聴時間の長さ、問題解答時間の長さが成績向上に寄与していることがわかった。

 オンライン学習サービス「スタディサプリ」の学校向け学習管理機能「スタディサプリ for TEACHERS」は現在、全国約5,000校のうち2,575校の高校で活用されている。今回、学校現場で使用されるオンライン学習と学力向上の関係を定量的に明らかにすることを目的に、「スタディサプリfor TEACHERS」を活用する全国の高校1年生約4万人の学習データを分析した。分析期間は2018年4月1日~9月1日。対象科目は数学。

 分析によると、Web確認テストで出された宿題の提出率、講義動画視聴時間の長さ、問題解答時間の長さが、「到達度テスト」の成績向上に大きく寄与することがわかった。 また、「到達度テスト」の成績向上と全国模試の成績向上にも、一定の相関関係があることを示す結果も得られた。

 「宿題提出率」を100%とおいたときの、ほかの学習行動の影響度をみると、講義動画視聴時間(秒)は約60%、問題解答時間(秒)は約40%という結果になった。このことから、「宿題提出率」についで、学習に取り組んだ時間(「講義動画視聴時間」と「問題解答時間」)が大きな影響を与えることがわかった。

 先生が配信する「スタディサプリ」の宿題に対し、生徒が内容を理解しようという意識をもって取り組み、それを最後までやりきることも、基礎学力の向上に寄与すると考えられるという。

 「スタディサプリfor TEACHERS」は「到達度テスト」の結果に基づき、生徒ひとりひとりの苦手科目・単元を管理。また、個々の苦手分野に対応する講義動画を宿題として配信することも可能となっている。取組み履歴や問題正答率をリアルタイムに把握できるため、学習が進んでいない生徒に補講を実施するなど時機をとらえた手厚いサポートが可能。
《田中志実》

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