【中学受験2021】【高校受験2021】神奈川県公立高は出題範囲縮小、中等教育学校はグループ活動中止

 神奈川県教育委員会は2020年7月3日、2021年度(令和3年度)神奈川県公立高等学校入学者選抜の学力検査において、5教科の出題範囲を縮小することを公表した。県立中等教育学校入学者決定検査は、グループ活動は実施せず、出題範囲の限定は行わない。

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 神奈川県教育委員会は2020年7月3日、2021年度(令和3年度)神奈川県公立高等学校入学者選抜の学力検査において、5教科の出題範囲を縮小することを公表した。県立中等教育学校入学者決定検査は、グループ活動は実施せず、出題範囲の限定は行わない。

 2021年度神奈川県公立高校入学者選抜における学力検査について神奈川県教育委員会では、長期間にわたる臨時休校を踏まえ、中学校で学習していないことは出題しないという前提に立ち、県内公立中学校長会の代表者らと4回にわたって協議。同一の検査を行う横浜市、川崎市、横須賀市の教育委員会などとも調整を行ったうえで、出題範囲を決めた。

 社会・数学・理科については、学習指導要領に示されたすべての学習内容を中学校3年生の1月末までに学ぶことは難しいと判断。各教科の教科書で最後に学習する内容として、社会は公民的分野の「私たちと国際社会の諸課題」、数学は「資料の活用(標本調査)」、理科は「科学技術と人間」「自然と人間」について、出題範囲から除くこととした。

 国語と外国語(英語)は、3年間を通じて学習すべき内容を繰り返し学ぶという教科の特性があることから、学習指導要領上の特定の学習内容を出題範囲から除くことは難しいと判断。漢字と英単語については、学習する順序が各中学校で使用する教科書によって異なるため、公平性を担保する観点から、漢字や英単語を問う問題(読み・書き・意味)において、中学校3年生で新たに学習する漢字と英単語は出題範囲から除くことに決めた。

 学力検査の問題文では、国語に3年生で新たに学習する漢字が含まれる場合はふりがな、外国語(英語)に3年生で新たに学習する英単語が含まれる場合は注釈を表記する。

 学力検査のほか、各校の特色に応じて実施する特色検査のうち、学力向上進学重点校などで実施している記述型の自己表現検査についても、学力検査と同様の内容を出題範囲から除いて対応する。ただし、出題範囲から除く内容であっても、各中学校の授業では卒業までに学習に取り組む。

 調査書の記載事項については、2020年度までと同様の取扱いとし、変更は行わない。神奈川県教育委員会によると、各教科の5段階の数値による「評定」および3段階(A・B・C)による「観点別の評価」の一部または全部が記載されていない(評価できない)場合でも、特別な事情を有する場合は必要な配慮を行い、志願者の不利にならない選考を行っている。「評定」および「観点別の評価」以外の中学校における活動の記録(資格試験の結果や部活動の実績など)は、内容を点数化するなど選抜の資料とはしないこととしているという。

 2021年度神奈川県公立高校入学者選抜における共通選抜の日程は、2021年1月28日から2月1日(土日を除く)まで願書受付、2月4日から8日(同)まで志願変更、2月15日に学力検査、2月15日から17日に面接および特色検査、2月22日に追検査、3月1日に合格発表を行う。

 新型コロナウイルス感染者または濃厚接触者と認定されたため、追検査を含め、2月の検査を受検できなかった生徒を対象に3月10日には、追加の検査を実施する。追加の検査の合格発表は3月17日。

 一方、県立中等教育学校入学者決定検査における適性検査については、公立高校入学者選抜の学力検査と異なり、各教科で学習した内容を問うのではなく、これからの社会で必要とされる幅広い教養を育成していくうえでの基礎的な力を測ることから、出題範囲の限定は行わない。

 与えられた課題について、自分の意見をまとめた後、グループで話し合い、集団の中での人間関係構築力の基礎的な力と中等教育学校で学ぼうとする意欲や目的意識をみる「グループ活動」は、新型コロナウイルスの感染防止対策を講じて適切に実施することが困難であると判断し、実施しない。

 また、公立高校入学者選抜と異なり、県立中等教育学校入学者決定検査においては、公立中学校への進学が確保されていることから、新型コロナウイルス感染者または濃厚接触者を対象とした追加の検査は実施しない。
《奥山直美》

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