【高校受験2021】埼玉県公立高、出題範囲の除外内容を発表

 埼玉県教育委員会は2020年7月10日、2021年度(令和3年度)埼玉県公立高等学校入学者選抜における学力検査問題について、出題の基本方針、実施教科、出題範囲を発表した。新型コロナウイルス感染症対策に伴う臨時休校などに配慮し、5教科の出題範囲を縮小する。

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 埼玉県教育委員会は2020年7月10日、2021年度(令和3年度)埼玉県公立高等学校入学者選抜における学力検査問題について、出題の基本方針、実施教科、出題範囲を発表した。新型コロナウイルス感染症対策に伴う臨時休校などに配慮し、5教科の出題範囲を縮小する。

 学力検査は、国語・社会・数学・理科・英語の5教科。中学校学習指導要領に基づいて出題し、英語にはリスニングテストを含む。出題の基本方針では、新型コロナウイルス感染症の影響により多くの中学校で臨時休業が実施されたことを受け、2021年度高等学校入学者選抜に配慮を求める文部科学省の通知を踏まえ、「各教科の特性を考慮し、出題範囲について一定程度の配慮をする」と記述した。

 出題範囲は、中学3年生の学習内容に限り、5教科すべてにおいて一部の学習内容を出題しない。出題範囲から除外する内容は、国語が「第3学年における言葉の特徴やきまりに関する事項のうち、慣用句・四字熟語などに関する知識」「県内市町村立中学校で使用している第3学年の教科書で学習する漢字の読み書き」、社会が公民分野の「私たちと経済」「私たちと国際社会の諸課題」。

 数学が「相似な図形のうち、日常生活で相似な図形の性質を利用する場面」「円周角と中心角」「三平方の定理」「標本調査」、理科が第1分野「科学技術と人間」と第2分野「地球と宇宙」「自然と人間」、英語が「関係代名詞のうち、主格のthat、which、whoおよび目的格のthat、whichの制限的用法(接触節も出題しない)」「主語+動詞+whatなどで始まる節(間接疑問文)」。ただし、英語は教科書で扱う語彙はすべて出題範囲とする。

 学校選択問題の出題範囲についても同様の配慮を実施する。ただし、出題範囲から除外した内容についても、中学校卒業までには学習する。埼玉県教育委員会では、学力検査問題の出題範囲について中学3年生や保護者向けにリーフレットを作成。Webサイトでも公開している。

 2021年度埼玉県公立高等学校入学者選抜の日程は、入学願書・調査書・学習の記録など一覧表の提出期間が2021年2月15日と16日、志願先変更期間が2月18日と19日、学力検査が2月26日、実技検査(芸術系学科など)と面接(一部の学校)が3月1日、追検査が3月3日、合格発表が3月8日に行われる。
《奥山直美》

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