【高校受験2021】大阪府公立高入試<理科>講評…昨年より易化

 2021年3月10日(水)、令和3年度(2021年度)大阪府公立高等学校入学者選抜のうち、一般入学者選抜の学力検査が実施された。リセマムでは、成学社(開成教育グループ)の協力を得て、「理科」の講評を掲載する。

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【高校受験2021】大阪府公立高入試<理科>講評
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 2021年3月10日(水)、令和3年度(2021年度)大阪府公立高等学校入学者選抜のうち、一般入学者選抜の学力検査が実施された。2021年3月6日に発表された全日制の学校別の競争率(志願倍率)は、北野(文理)1.33倍、大手前(文理)1.25倍など。全日制課程普通科(単位制高等学校を除く)を設置する高等学校は、普通科が募集人員2万969人に対し23,594人が出願し、競争率は1.13倍。専門学科は募集人員8,914人に対し9,680人が出願し、競争率は1.09倍。

 リセマムでは、開成教育グループの協力を得て、「理科」の講評を掲載する。このほかの教科(全5教科)についても、同様に掲載する。

大阪府<理科>講評
(開成教育グループ 提供)



大問1 生物のからだのつくりとはたらき(生物分野) やや易
大問2 酸化と還元(化学分野) やや易
大問3 光の性質・力と運動(物理分野) やや易
大問4 堆積岩・天気とその変化(地学分野) やや易

 大問数は4問で例年通り。生物、物理、化学、地学から1問ずつ出題され、小問数は36問で、昨年度までと比べ問題数は、ほとんど変わらないが、例年に比べ完答問題数が多かった。記号選択が、昨年の45点から44点(19問から20問)と例年通りで、受験生は解答しやすかったと思われる。用語記述の増加に伴い基本用語をしっかり身につけることで、得点しやすくなっている。ただし「延性」のような難しい用語も問われているため学校の教科書をしっかり確認しておく必要がある。

 内容的には昨年と同様、基本事項をおさえていれば解ける問題が多く、計算においてもあまり難易度は高くなかったが、逆に原理を理解し実験・考察による表やグラフを読み解く力が必要となっている。今年度は選択問題が多く、平均点が昨年同様に高く、上位校においては点数の差が出にくいと予測される。

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 このレポートは令和3年3月11日(木)に開成教育グループが作成したもの。

協力:開成教育グループ
《編集部》

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