「東京都育英資金奨学生」募集…高校・高専で1,000人採用

 東京都私学財団は、経済的理由により、高等学校・高等専門学校・専修学校での修学が困難な人に、無利子で奨学金の貸付けを行う「2021年度東京都育英資金」の奨学生を募集する。採用予定人員は、高等学校・高等専門学校で1,000人程度を予定している。

教育・受験 高校生
 東京都私学財団は、経済的理由により、高等学校・高等専門学校・専修学校での修学が困難な人に、無利子で奨学金の貸付けを行う「2021年度東京都育英資金」の奨学生を募集する。採用予定人員は、高等学校・高等専門学校で1,000人程度を予定している。

 対象は、都内に住所を有し、「高等学校」「高等専門学校」「専修学校(高等課程・専門課程)」に在学し、勉学意欲がありながら、経済的理由により修学が困難である生徒・学生本人。世帯の所得審査があり、高等専門学校および専修学校(専門課程)は、都内に所在する学校に限る。原則、他の同種の貸付金との併用はできない。東日本大震災(原子力災害被災地域のみ)、2019年台風第19号、2020年7月豪雨により被災した生徒・学生で、都内に居住する人についても申込みを受け付ける。

 採用予定人員は、高等学校・高等専門学校が1,000人程度。貸付月額は、国公立が1万8,000円、私立は3万5,000円。専修学校(高等課程)は75人程度、貸付月額は3万5,000円(私立)。専修学校(専門課程)は200人程度、貸付月額は国公立が4万5,000円、私立は5万3,000円。貸付期間は、原則として、2021年4月から正規の修業年限が終了する月まで。返還方法は、貸付終了月の翌月から6か月経過後に返還開始。口座振替により、年1回または2回のペースで、おおむね11~15年間で返還する。

 申込方法は、4月上旬以降に在学する学校で申込書類を受け取り、在学校を通じて申し込む。締切日は、4~5月の間で各在学校が指定する日。8月上旬に在学校を通じて結果を通知する。採用後は、8月中旬に4~8月分を奨学生本人の口座に振り込み、9月以降は毎月振り込む。詳細は、東京都私学財団のWebサイトで確認できる。

 今回の受付終了後は、家計が急変し、経済的に修学が困難になった人を対象に「特別募集」を行う予定。
《田中志実》

【注目の記事】

編集部おすすめの記事

特集

page top