【高校受験2022】東京都立高校入試<社会>講評…記述力・分析力が求められる

 令和4年度(2022年度)東京都立高等学校入学者選抜(都立入試)の学力検査が、令和4年2月21日(月)に実施された。リセマムでは、SAPIX中学部(サピックス)の協力を得て、学力検査の「社会」(共通問題)の講評を速報する。

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【高校受験2022】東京都立高校入試<社会>講評
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 令和4年度(2022年度)東京都立高等学校入学者選抜(都立入試)の学力検査が、令和4年2月21日(月)に実施された。東京都教育委員会が令和4年2月14日に発表した最終応募状況によると、全日制は3万306人の募集人員に対して4万1,489人が志願し、最終応募倍率は1.37倍。

 リセマムでは、SAPIX中学部(サピックス)の協力を得て、学力検査の「社会」(共通問題)の講評を速報する。このほかの教科(全5教科)と進学指導重点校についても同様に掲載する。

<社会・共通問題>講評
(SAPIX中学部 提供)




1.小問集合


 地理分野からは地形図と写真を用いた問題、歴史分野からは文化財の所在地を選ぶ問題、公民分野からは文章から用語を判定する問題が出されており、例年通りの小問構成でした。地形図の問題は、資料を丁寧に読み、地形図と見比べることが要求されました。

2.世界地理


 世界地図をもとに、気候、各国・地域の特色を問うものでした。貿易に関する問題は、文章から国を特定したうえで、他の選択肢と慎重に比較しながら統計表を選ばなくてはならない、難度の高いものでした。

3.日本地理


 日本地図をもとに都道府県や工業地域を特定するものや、新旧地形図の比較が出題されました。形式は例年通りであったものの、与えられた文章や統計から解答のポイントとなる部分を探し出すのが難しく、また、やや複雑な計算処理を必要とするものもあったため、例年よりも難しくなったといえます。

4.歴史


 古代から近現代の出来事に関して出題されました。4つの小問すべてが時期の特定に関するもので、選択肢や文章の中からキーワードを探し時期を特定していく必要がありました。

5.公民


 政治分野からは基本的人権や国会、経済分野からは経済史や現代社会の特徴に関するものが出題されました。国会では、立法の過程までをしっかりと理解している必要がありました。

6.総合


 世界各国の地理や歴史を問う総合問題でした。資料から首都の位置を特定する問題は、文章をヒントに国を特定したうえで、地図に表示された目盛りを活用できたかどうかが鍵となるもので、東京都立校の入試では過去に出題例がないものでした。


-- このレポートは、令和4年2月22日(火)に速報としてSAPIX中学部が作成したもの。 SAPIX中学部は、新小学5・6年生、新中学1・2・3年生(現小4・5・6生、現中1・2生)を対象に「高校入試分析会 ~地域別 入試概況~」および「高校入試分析会 ~志望校別 データ分析~」をオンライン配信する。3月18日(金)から視聴可能。講演内容や視聴方法などの詳細は、SAPIX中学部のWebサイトで確認できる。

協力:SAPIX中学部
《編集部》

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