瀬戸内海に浮かぶリゾート「あおい」新造フェリー10月就航

ジャンボフェリーは5月28日、内海造船瀬戸田工場(広島県尾道市)にて、新造フェリーの命名・進水式を実施し、船名を「あおい」とした。同時に客室コンセプトも発表した。あおいは9月に竣工し、10月から神戸~小豆島~高松航路に就航する。

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ジャンボフェリーあおい
  • ジャンボフェリーあおい
  • ジャンボフェリーあおい:空のテラス&フォトステージ(屋上)
  • ジャンボフェリーあおい:海のテラス&足湯「虹の湯」(2F中央左、プレミア席専用エリア)
  • ジャンボフェリーあおい:棚田のロビー(2F中央)
  • ジャンボフェリーあおい:醤のロビー(3F中央)
  • ジャンボフェリーあおい:石の遊び場(2F中央)
  • ジャンボフェリーあおい:グルメカウンター「ふねピッピ」(2F中央)。(ピッピは讃岐弁でうどん。
  • ジャンボフェリーあおい:コンフォート・リクライニングシート(2F前方、プレミア席)

ジャンボフェリーは5月28日、内海造船瀬戸田工場(広島県尾道市)にて、新造フェリーの命名・進水式を実施し、船名を「あおい」とした。同時に客室コンセプトも発表した。あおいは9月に竣工し、10月から神戸~小豆島~高松航路に就航する。

「あおい」という船名は、碧い海、蒼い空、青い風、光あふれる瀬戸内海の色彩をイメージして名付けられた。ジャンボフェリーグループの戦後復興を支えた船の一つである貨客船「葵丸」への思いも込められているという。

客室コンセプトは「瀬戸内海に浮かぶテラスリゾート Aoi 」。瀬戸内海に浮かぶ小豆島に就航する最大のフェリー(5200総トン)となるあおいは、広い客室スペースを活かし、島を象徴するオリーブ、醤、石、棚田の4つをデザインモチーフに取り入れ、上質で遊び心のあるリゾート空間を演出した。チケットレスを実現する「QRスマート乗船システム」など、新技術・新素材を採用することで利便性と快適性の向上も図った。

客室スペースは旅客のニーズに合わせ、プレミア席専用エリア、自由席エリア、ペット専用エリア、大型ドライバー専用エリアの4つの区分とし、各エリアごとの入退場をQRゲートで管理する。

2階中央には、靴を脱いで過ごせる「靴下エリア」を設定した。エリア内には遠赤床暖システム「ヒートプラス」付きのロフト個室を配置、最大3名まで利用できる。2階左後方の「靴下エリア」にはソファー席などを配置、高級旅館のラウンジで過ごしているような時間が期待できる。

3階には、ガラス手すり&天然ウッドデッキの専用バルコニー付き個室や、ロードバイクが持ち込めるファミリー個室を設けた。2階中央右にはロードバイクを輪行袋に入れずに持ち込めるサイクルピットを設置した。ペット専用エリアには、ガラスバルコニー付きラウンジやウイズペット個室を配置した。

大きな魅力となりそうなのは、海のテラス、風のテラス、光のテラス、空のテラスの「4つの絶景テラス」と、空飛ぶお風呂と足湯だろう。

船体デザインは進水式に先駆けて発表されており、光り輝く穏やかな波間を白い船が静かに進み、その向こうには美しい島々が浮かぶ、そんな瀬戸内海の日常の風景をイメージした。

今後のスケジュールは、7月頃に就航開始日と予約開始日を発表、8月に乗船予約を開始、9月に竣工(入魂式、引渡し式)、そして10月に習熟訓練ののち就航となる。

新造船「あおい」
総トン数:約5200t
航海速力:18.5kt(=34.3km/h)
旅客定員:620名
積載能力:大型84台

現行船「こんぴら2」(参考)
総トン数:約3700t
航海速力:18.5kt(=34.3km/h)
旅客定員:475名
積載能力:大型64台

ジャンボフェリー新造船、浮かぶリゾート「あおい」…小豆島に就航 10月

《高木啓@レスポンス》

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