日本全国キャンプ場ランキング、1位は3年連続…人気と理由

 コロナ禍の影響もあり、キャンプをする人が増え、30年ぶりのキャンプブームの再来だ。今回は、全国のキャンプ場の登録件数から人気の状況を考察し、人口10万人あたりの登録件数から見るランキングを紹介する。

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コロナ禍でキャンプ人気が加熱
  • コロナ禍でキャンプ人気が加熱
  • キャンプ場の登録推移の件数
  • 人口10万人あたりのキャンプ場登録件数による都道府県ランキング
 コロナ禍の影響もあり、キャンプをする人が増え、30年ぶりのキャンプブームの再来だ。今回は、全国のキャンプ場の登録件数から人気の状況を考察し、人口10万人あたりの登録件数から見るランキングを紹介する。

 NTTタウンページは、タウンページデータベース(職業別電話帳データ)を活用してさまざまなマーケティング情報を提供しており、同社が運営するタウンページデータベース商品紹介Webサイトでは、独自の都道府県ランキングを発表している。今回は、全国のキャンプ場の登録件数から人気の状況を考察し、どの地域にキャンプ場が多いのかを都道府県別に調査。対象期間と抽出方法は、2020~2022年の各6 月時点で、タウンページデータベースの業種分類「キャンプ場」に登録されている件数を集計し、人口10万人あたりで算出した。

 これまで10年近くの間キャンプ場の登録件数は減少し続けているが、コロナ禍の影響でキャンプをする人は増えている。その理由は、キャンプが密集や遠出を避けつつも、近場でアウトドアを楽しめるレクリエーションであり、本来ならキャンプ場利用者は夏の終わりから秋ごろにかけてピークに達し冬にかけて減少していくが、近年の道具や装備の充実により冬でもキャンプができるようになったことも人気が過熱している要因の一つと言える。

 昨今1990年以来30年ぶりにキャンプブームが到来しているが、第一次キャンプブームの時に親にキャンプに連れて行ってもらった子供たちが大人になり、今度は自分の子供と一緒に楽しむようになっている。また、キャンプグッズが多様化したことで、キャンプが大きな家族イベントから日常的に楽しめるようになったこともキャンプブームを後押ししている。持ち運びのしやすい簡易テントやコンパクトな焚き火セットなど、一人でも楽しめる装備が増えたことで、誰でもキャンプを始められる環境が整いつつある。さらに、写真映えと機能性を備えたグッズを展開するアパレルブランドも参入するなど、業界の垣根を超えた市場規模も見えている。

 また、少人数のキャンプや一人でおこなうソロキャンプを楽しむ人が増えている。ソロキャンプとは、文字通り一人で楽しむキャンプのことだが、日常の喧騒を離れて誰にも気を遣わずに自由気ままに趣味を楽しむ時間を作ることができる。最近では写真映えするおしゃれなキャンプグッズが登場したり、コンパクトかつ機能性のある装備が開発されたりと、ソロキャンプを始めるハードルが下がっている。

 続いて、2020年から2022年にかけての都道府県別キャンプ場登録件数と10万人あたりのキャンプ場の件数の調査結果をランキングとした。2020年から2022年までのキャンプ場登録件数上位の県の顔ぶれは変わっておらず、3位が岐阜県、2位が長野県、1位は山梨県だ。1位の山梨県は100件前後で推移しており、人口10万人あたりの登録件数も高い数値が出ている。2位の長野県は90件のボーダーを超えられず、3位の岐阜県は2022年の新規登録が2件増えており、上位3県の中では唯一登録件数を伸ばしている。また、トップ10位にランクインしている都道府県の中では、福島県と熊本県が昨年より登録件数が増加している。

◆人口10万人あたりの「キャンプ場」登録件数ランキング【2022年】
1位「山梨県」
2位「長野県」
3位「岐阜県」
4位「福島県」
5位「和歌山県」
6位「群馬県」
7位「熊本県」
8位「福井県」
9位「栃木県」
10位「三重県」
《千葉 智加》

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