文京学院大学は、2024年4月に専門職大学院として新たに「福祉医療マネジメント研究科」を設置認可申請していることを公表した。福祉医療分野に関わる専門職、経営・管理職をおもな対象とし、「経営学」を軸に組織マネジメント力や人材育成について学び、福祉医療分野を牽引できる人材の育成を図るという。
文京学院大学によると、少子高齢化の進展により、人手不足が深刻な状態にある医療福祉分野における人材育成が喫緊の課題になっているという。また、福祉医療系専門職での学びは、現場で対応するための専門職スキルの育成が中心となるため、組織やチームを牽引するというマネジメントスキルをもったリーダーになるための学びの提供機会が少ないという課題があるという。
「福祉医療マネジメント研究科」は、文京学院大学初の専門職大学院。福祉医療分野に関わる人材に経営学を学ぶ機会を用意することで、日本をはじめ世界の福祉医療分野の発展に寄与することを目指す。
経営学の基礎から福祉医療経営の応用、さらに各自の専門分野の探求と周辺分野の学びを補完するとともに、福祉医療分野の専門職、経営・管理職、これから福祉医療分野のビジネスを目指す社会人・学生等、多様な志願者を受け入れて、チームでの学びの場を創出することで、専門職同士による「経験知」の交流につながり、組織マネジメント力、人材育成力の学びを得ることができる場になるという。異なる福祉医療分野の専門職や経営職がコミュニケーションをとることで、経営管理業務と現場の実務の境界を越えた新たな発見の機会を創出するとしている。
「福祉医療マネジメント研究科」の定員は50人（春入学25人、秋入学25人）。研究者を養成することを目的とした既存の研究科と違い、修了要件としての修士論文はなく、70科目という豊富な科目の中から、各自が学びたい科目を選択できる。「ビジネスプラン」と「課題プロジェクト研究」で実践的な課題解決力を身に付け、福祉医療マネジメント修士（専門職）MBAの学位を取得することができる。なお、設置認可申請中のため、今後変更する場合がある。
